1部分:第一章
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うが」
「数え切れない位はあるよな」
「一九九九年七月ってどんだけ忙しくなる予定だったんだよ」
「さてな。それはな」
友人にしてもそれを言われるとわからないことだった。
「ノストラダムスって予言者じゃなかったんだよ」
「そうだったのかよ」
「医者だったんだよ、あの人」
彼はそのことをよく知っているのだった。
「医者で美容コーディネイターだったんだよ」
「ああ、それじゃああの本は」
「何か適当に書いた詩だったみたいだぞ」
「ノストラダムスは詩人だったのか」
「とりあえず自分は予言者とは思ってなかったらしいな」
そのことをよく知っている彼だった。勉強したらしい。
「それで何であの編集部はあれだけ狂えるんだよ」
「狂ってたな、確かにあれは」
「そうだよ。本気で描いてたら確実に精神病院だよ」
そこまでだというのである。
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