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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第44話 真祖の覚醒
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憎まれる事… おかしいなぁ、出会ったときからいつかはこうなるって分かってたのに… わかってたのにーーー…」
亞愛は目を瞑り上を見上げ…、その次の瞬間 惨劇が起きた。
「危ない母さんーーーーーッ!!」
次元刀、亞愛の手刀がアカーシャの身体をゆっくりと、確実に迫って、……アカーシャの身体を。
鮮血が舞い散った。亞愛は、先程までアカーシャに対して敬意を示していた目ではなく、あの時モカを殺そうとしていた連中を見る様な目。敵を見る鋭い目で。
「………… お世話になりました」
アカーシャに対して、これまでの、そして
今の対話
(
たたかい
)
に対しての礼を言ったのだった。
「お母さんーーーッ!!!」
身体を裂かれ、明らかに死を意識させられるに十分な状態だったが、モカはそれを決して認めず、倒れた母に駆け出そうとした時だ。
「来ないでモカ…… 見ない方がいい……」
亞愛が、アカーシャまでの道筋に立った。まだ、しなければならない事があるからだ。……アカーシャの血を奪うと言う最終目的が。
「どうして…… どうして……」
モカは、その身体を震わせた。 目からは溢れる、止まらない涙を、只管流しつづけた。
「ごめんね……モカ… これが本当の私…… 昨日館の地下で見せたでしょ? 今も眠り続けるアルカードの姿を…。 人間を憎み…世界を憎み…その全てを破壊する事で運命に抗おうとした孤高なるバンパイア……」
アカーシャの返り血を舐め、モカを見つめた。
モカは、その目を知っている。その表情を知っている。
まるで、悪魔の様な目つき。……そう1年前館の外で惨殺した中国の妖達を見るような目、そして一筋の涙を流し、答えた。
「私はその遺志を継ぐアルカードの血族なの…」
モカは、もう 亞愛を見ていない。ただただ、顔を俯かせた。そして、静かに呟く。
『…………け…』
その呟きが聞えなかった為、亞愛はモカの方を見つめ直したその次の瞬間だ。
「どけぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
凄まじい衝撃が亞愛の頭部を貫いた。
それは、中国拳法をベースとし向上させてきた亜愛が回避できないほどのスピードと重さの蹴り。
それが、亞愛の左側面頭に直撃したのだ。
「がふ…」
辛うじて反応する事が出来た為、頭への直撃そのものは回避する事が出来たが、防御した左手、そして首の骨が完全に折れ、そのまま吹き飛ばされた。
「う うう う うわああああああああああ!!!!」
モカが泣き叫ぶと同時に、今度はモカを中心に凄まじい妖気が沸き起こり
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