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逆さの砂時計
Side Story
遥か昔の恋話
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っているマリア。
 上半身を起こして窓を覗けば、夜明け前の黒い空。
 支度にはちょうど良い頃合いか。

 男共は意外と朝に弱い。
 仕方ないから、私がこの手で叩き起こしてやろう。
 バカ男のほうは、キスで起こしてやっても良いかもな。


「私のほうこそ、絶対に離れてやらないよ」



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