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account 1 日常
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ケータイやSNSが嫌いなのか、その訳って奴を……よ?』
「っっ……」




 それは、誰にも言っていない事だ。
 家族である妹にも。……いや、共有しているかもしれないけど、自分の内までは言っていないから。




『……強くなれるぜ? オレを受け入れりゃ。そらもう、マジで。有りえねーーっ って叫びたくなるくらいになぁ? くくく』
「いったい、なにが目的……?」




 まだまだ、何が起こっているのかが判らない。だけど、簡単に頷いてはいけないものだという事。それは、沢山の物語を読んできた彼だからこそ、即座に連想出来るモノだった。




『ああ。安心しろよ。オレは楽しみたいだけ、なんだ。最高によ? ま、それがお前にとってイイことなのか、悪い事なのかは、オレにとったら、判らんが。まだ これから 何が起こるか、詳細までは判らんのでね。ただ、これだけは 断言してやるぜ……』




 ひと呼吸おいた後に、続いた。









『明日だ。20XX年 4月25日。文字通り生死が関わる様なヤツが起こるだぜ? だから、楽しいんだがな♪ ――勿論、それは お前だけじゃない。この世界、人類全てだ』













 その後、どうやって帰路に着いたのか判らない。

 いつの間にか、家のリビングにあるソファーに座り込んでいた。テレビをつけてるわけでもない。部屋の電気さえつけていない。ただただ、困惑をしているだけだった。


「ちょっとー、お兄ちゃん? 帰ってるなら 返事してよー! 真っ暗な部屋で一体何してるの??」


 そんな時だ。
 2階から足音が聞こえたかと思えば、扉が開いていて、少女が腰に手を当てて、頬を膨らませていた。


「聞いてるのっ!? お兄ちゃんっっ!」
「あ、ああ。うん、聞いてるよ。ごめんな。琴美」


 慌てて、返事を返した圭。そして、少女の名は琴美。圭よりも2つ歳下の妹だ。



――たった、1人(・・)の家族だ。



 その表情はまだ、優れない。あの異常な現象があって、何が現実で、何が夢なのかがわからないからだ。


「……? どうかしたの? お兄ちゃん。いつもと何か、おかしいよ? 変なものでも食べた??」
「馬鹿。……そんな訳無いよ。ちょっと、疲れてるだけ、だから」
「んー、なら 良いけど。さ、ご飯にするよ。準備、手伝って」
「……ん。了解」


 圭は、ゆっくりと立ち上がると台所へと行き、準備を手伝った。


 そして、準備をする中で、徐にではあるが、妹に今日の出来事を話した。勿論ストレートではなく、フェイクを織り交ぜながら。


「あははは。その人
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