account 1 日常
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んその便利さは拡散されていき、規模がどんどん膨れ上がっていた。
軽く国の経済をも動かせる規模になって来た、と言う事もあってなのか、政治家達も目を付け、あれよあれよという内に国からの支援も増え、更に充実。普及率は信じられない程にまで 膨れ上がった。
その普及率は、携帯電話の普及率に迫るのも時間の問題ではないか? とも言われる。無論、複数アカウントを取得する事は原則として不可能だから、1人で何台もケータイを持っている人もいる為、リアルアカウントと携帯電話の普及率がイコールになる事は無いが。
「…………」
本を只管眺め続ける。
後 数分で学校も終わる。その瞬間まで。
「ねー、圭君は リアアカ しないの? 確か前にしてみる、って言ってたと思うんだけど。落とした、とも言ってたしね?」
たまにだが、まだ 転校して日も浅かった、と言う事もあって 声をかけられる事もある。だが、それを活かし 友達の輪を繋げていく。
なーんて事が出来るなら、こんな感じで1人きりにはならないだろう。
「あ……、えと、その……」
突然話しかけられた、と言う事もあって、挙動不審になってしまった様だ。
ここで彼の名を紹介しよう。
彼の名前は圭。真田 圭。
転校したばかりで まだまだ全然クラスメイトと話す事が出来ない。
「あー、やめとけよ、けいには。本当は、興味無いみたいだし。結構前、俺らが押し付けた感じもあったしよ?」
「だよな。楽しいのは楽しいけど、無理強いはやっぱ 良くないって」
いや、決して、クラスメイトに仲間はずれにされた訳でもなければ、いじめの様な陰湿な目に合わされている訳ではない。 ただ、人との付き合い方が よく判らなかった。
そして、周囲に言っていた機械が苦手と言う公言。それは、本当は……とある理由により、ケータイが、苦手。SNSと言うモノが苦手だった。そして、更には引っ込み思案な性格も災いしてしまい、逆に気を使わせてしまった。
それが更に罪悪感となって、負のスパイラルを生み出している。
リアアカを 逆に今してない方がおかしい時代において、それは孤立してしまう最大の要因になってしまっていたのだ。
そして、学校も終わり 足取りも重いままに 通学路を歩きだした。
いつも通りの街並み、住宅街。その風景と同じで自分自身も何も変わらない。いや 変えようともしていないのかもしれない。
「はぁ……、やっぱり 上手くいかない、なぁ。でも、仕方ないかな……」
仕方がない、仕様がない、とは思いつつも 彼は……。圭はやはり 苦しんで
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