第2話 NEWレジスタンスベース
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いたシエルとセルヴォはイレギュラー大戦が起きる前までは本当に兄妹のように仲が良かったのだと気付かせるのに充分過ぎた。
「それにしてもゼロ、昔と比べて随分性格が変わったね」
「?」
「そうなの?」
「口数は少ない方だったけど、口調はもっと荒っぽかったもん。」
「昔のゼロはどんな人だったの?」
あまり分かっていないイレギュラーハンター時代のゼロのことを知るチャンスだとルインに尋ねる。
「うーん、そうだね…昔のゼロは口が悪かったかな。私がイレギュラーハンターになる前はライバルで親友だった人と些細なことで喧嘩もしていたらしいし、人間のケイン博士を殴り飛ばした時もあったなあ。あ、勿論、それにはちゃんと事情があるんだけど。髪を三つ編みにされたり、からかわれたりさ」
「人間を…殴った…?」
信じられないと言いたげなセルヴォである。
無理もない、レプリロイドは基本的に人間に危害を加えることは許されていないのだ。
例えそれが英雄であろうとだ。
「勿論、私もエックスもゼロと共謀してケイン博士に報復したよ。料理にタバスコ……滅茶苦茶辛い調味料を混ぜたりしてさ…今思えばケイン博士の年齢を考えればやりすぎだったかも…まあ、自業自得か…」
「エックスも…?」
「うん、エックスもエネルギードリンクの青汁風味を飲まされたり、私もオバケとかで怖い思いさせられたりね…」
信じられないとばかりに目を見開くシエル。
幼い頃に見たエックスはまるで神様のように見えたので、人間相手にゼロも一緒にそんな報復に加わるとは…。
「ゼロはケイン博士のことを爺だの糞爺だの言ってたけど、本当に変わったね。記憶喪失って凄いなあ…でも本質は変わってないようだけどね」
記憶にあるゼロと今のゼロを比較して感心したように言うルイン。
「今のエックスとゼロを見ているとちょっと信じられないところがあるけど…昔の…英雄と呼ばれる前のエックスやゼロも、私達とあまり変わらなかったのね……」
英雄と呼ばれているエックスとゼロも最初から完璧だったわけではないのだと分かり、シエルも少し親近感を抱いた。
「うん……ゼロとは会えたけど…オリジナルのエックスはどこにいるのかな……?シエルは知らない?」
寂しげに呟くルインにシエルも首を横に振る。
「ごめんなさい。私もエックスがどこに行ってしまったのか知らないの…」
「そっか……」
ある程度予想していたため、やはりショックではあったが、笑みを浮かべる。
「本当にごめんなさい。私達、席を外すわ……私は研究室にいるから…元気になったら、会いに来てね。貴重なお話をありがとうルイン。またゼロ達の昔話を聞かせてもらえるかしら?」
「うん、そっちこそ。
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