サイシュウシケン――夢ノ結末
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結果は残念なものだったが、要はそれを受け入れていた。
だけど、――
「あんなに僕をヒーローにしたがってたんだ」
きっと彼女は、ガッカリしただろうな。
そう思えてしまうことだけが、要には口惜しかった。
何にせよ、二人の挑戦はもう終わった。
思えば彼女は、要の目の前に現れた時から、要をヒーローにしたがっていた。そしてその試みは失敗に終わった。
そして彼女は行方を眩ませた。
――きっともう、莉子が要の前に姿を現すことはないのだろう。
要はただ漠然と、そう思った。
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