ターン39 鉄砲水と灼熱の傭兵
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ない。グレイドル・スプリットには呼び出したモンスターをエンドフェイズに破壊するデメリットがあるけど、この効果が切れるより先にその処理を済ませておけばデメリットなしでイーグルとコブラを場に出したままにできるって寸法さ。僕はこれで、ターンエンド」
オブライエン LP3900 手札:4
モンスター:なし
魔法・罠:フレイム・ウォール
清明 LP3000 手札:3
モンスター:グレイドル・イーグル(攻)
グレイドル・コブラ(攻)
ヴォルカニック・ロケット(攻・コブラ)
魔法・罠:グレイドル・コブラ(ロケット)
「俺のターン、ドロー。最初に1つ謝っておこう、正直言ってこのデュエルが始まる前、俺はお前のことを舐めてかかっていた。お前の評判はある程度聞いてはいたが、それでも俺のライフに傷を負わすことができるとは思わなかった」
「僕の名前もついに海を渡って知れ渡ったのかね。別にいいよ、舐めてくれた方がこっちとしてはやりやすいさね」
ちょっとムッとしたのでそう返すと、ほんの少し唇を歪ませて苦笑するオブライエン。まったく、ダメージ1つ通らないとかどれだけ雑魚扱いしてたんだか。だからこそひっくり返しがいがあるんだけどね。
「スタンバイフェイズ、俺はフレイム・ウォールの維持コストとして500ライフを支払う。そしてメインフェイズ、俺は場のブレイズ・キャノンを墓地に送り、その改良型……ブレイズ・キャノン−トライデントを発動する!」
トライデントの名の通り、主砲が3つに分かれた第2のブレイズ・キャノンがオブライエンの場にそびえ立つ。改良型、というからには、何か先ほどとは違う部分があるのだろう。ブレイズ・キャノンの欠点を補うような何かが。
オブライエン LP3900→3400
「トライデントは初期のブレイズ・キャノンとは違い、手札から炎族モンスターを墓地に送ることでモンスターを破壊し、相手に500ポイントのダメージを与える」
「攻撃力制限がなくなった、ってことか……!」
まあ、強化するとしたらその1点だろう。だがオブライエンが手札から見せたモンスターは、僕の想像を上回っていた。
「俺は攻撃力500、ヴォルカニック・バックショットを墓地に送る!まずトライデントの効果でグレイドル・イーグルを破壊し、さらにバックショットの効果を発動!このカードがブレイズ・キャノンの弾となった時手札及びデッキから2体のバックショットを追加で墓地に送り、相手モンスターをすべて破壊する!」
「なっ……」
「殲滅せよ、バックショット!」
トライデントの3つの砲台からそれぞれ1体ずつの三つ首のトカゲが打ち出されてロケットを、イーグルを、そしてコブラをそれぞれ焼き尽くす。1瞬にして、僕のフィールドの3体も
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