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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン39 鉄砲水と灼熱の傭兵
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フィールド上で、ブレイズ・キャノン―トライデントとして扱う。そして場に存在するブレイズ・キャノン―トライデント、つまりマガジンを墓地に送ることで、このカードは特殊召喚できる!出でよ、ヴォルカニック・デビル!」

 トライデントが地中から溢れ出る熱にぐずぐずに溶け、その残骸を吹き飛ばすようにこれまでで一番大きな火柱が噴き上がる。溶岩が形を成したかのようなその体は常に周りの空気が揺らぐほどの熱を放ち、頭の上にはまるでたてがみのようになびくオレンジ色の炎が一筋燃え盛っている。その姿はまさに、地獄の底から熱と共に地表に現れた悪魔そのものだ。

 ヴォルカニック・デビル 攻3000

「破壊ができない上に次のターンでデッキに戻るのならば、今攻撃する意味はないな。カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
「僕のターン、ドロー!まずスタンバイフェイズ、メタイオン先生はデッキへと戻る。そして魔法カード、サルベージを発動。墓地から攻撃力1500以下の水属性2体、グレイドル・コブラ2体を手札に。そしてこの2体をデッキに戻し、強欲なウツボを発動。この効果で、デッキからカードを3枚ドロー!」

 バーン戦術からうってかわって、急に表れた高打点モンスター。なるほど、ビートとバーンの使い分けができるデッキという訳か。さすがはウェスト校主席、ノース校トップの鎧田に負けず劣らずの厄介な敵だ。
 いや、だったというべきか。僕の手札には今のドローで、勝つために必要な要素は完璧に揃った……!

「魔法カード、浮上を発動。墓地からレベル3の水族モンスター、グレイドル・イーグルを蘇生!」
「む……?」

 再び銀色の水たまりが湧きあがり、黄色の鳥がその翼を構成する。

 グレイドル・イーグル 守500

「さらに手札から、グレイドル・アリゲーターを召喚する」

 グレイドル・アリゲーター 攻500

「一体何をする気だ?」
「黙って見てな、手札からグレイドル・スライムの効果発動!このカードはフィールドのグレイドルカード2枚を破壊することで手札から特殊召喚できる!」

 グレイドル・スライム 守2000

 イーグルとアリゲーターが溶け崩れ、寄り集まってグレイ型宇宙人を模したような姿の銀色のスライムになる。その長い指で地面をさすと、その場所から銀色の水たまりがまた湧きあがった。

「この瞬間自身の効果で特殊召喚に成功したスライムと、モンスター効果によって破壊されたイーグルの効果発動!イーグルでヴォルカニック・デビルに寄生し、さらにスライムの効果で墓地のアリゲーターを蘇生!これで一発逆転だ!」

 グレイドル・アリゲーター 守1500

「……まさか俺のヴォルカニック・デビルまでコントロールを奪うとは、たいしたものだ」
「褒め言葉として受け
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