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真田十勇士
巻ノ二十四 鎌倉その十四
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殿に許して頂いた」
 こう笑みを浮かべて言うのだった。
「さすればな」
「はい、では」
「我等もです」
「幸村殿達をですな」
「見よ」
 これが彼等への命だった。
「しかとな」
「では気配を消して」
「そうさせてもらいます」
 周りの者達も声で応えた、そうして幸村達が小田原に来るのを待つのだった。


巻ノ二十四   完


                      2015・9・16
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