第二百九十一話
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第二百九十一話 臨機応変に
弟の言葉を受けてだ、美樹は。
その臨機応変という言葉を頭に入れたうえで魔法の勉強をしてみることにした、そして夕食後のそれをだ。
実際にやってみた、それで言うのだった。
「色々考えるよりも」
「その都度ですね」
「一番いい魔法を使う」
「その様に心掛けて」
「そして勉強されますか」
「そうしてみるわ。周りの状況を見て」
そしてとだ、美樹はビルガーとファルケンに話した。
「魔法を使っていくわ。そうすればね」
「風の魔法はですね」
「自然に形成されていくのですね」
「そうも思えてきたから」
だからというのだ。
「やってみるわね」
「わかりました、では」
「これからの勉強もですね」
「その様にされますか」
「周りの状況を見て」
「すぐに判断して」
その周りの状況を見てだ。
「使うわ」
「ではここで大事なことですか」
「それはやはり」
「迷わないことね」
極めて冷静にだ、美樹は自身の二羽の使い魔達に答えた。
「やっぱり」
「はい、若し迷えばです」
「間違った魔法を出すどころか」
「魔法を出すタイミングを逸します」
「そうなってしまえば本末転倒です」
「そうね、じゃあ迷わないわ」
美樹は二羽に確かな声で答えた。
「絶対に」
「ではご主人様、絶対にです」
「迷わない様にしましょう」
「むしろそのことが大事ね」
魔法を使うよりもというのだ。
「私にとっては」
「そうですね、では」
「躊躇しない様にしましょう」
風の魔法を臨機応変に使う為にだ、絶対にと話してだった。
とにかく魔法を使う時に迷わないことにした、周りを見て。
そして使いながらだ、こう二羽に言った。
「とにかくどの魔法を使うのか」
「それを決めて」
「一気にですね」
「使う」
「そうされますか」
「こうしてね」
こう言うのだった、そのうえで魔法を使い続けるのだった。
第二百九十一話 完
2015・11・25
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