2部分:第二章
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第二章
「一体誰なんだ、そりゃ」
「奇麗だよな」
「そうだよな。しかもスタイルもいいしな」
「奇麗でスタイルもいい」
そう聞いてすぐに好奇心が湧いた。好奇心と言うよりも多分に古い言葉であるがスケベ心であるが。彼も年頃なのでそういうものもまたあるのである。
「そんな娘がいたのか」
そこには確かに美人や可愛い娘が多い。それを知っているからこそ行くのでもある。しかしだ。全ての女の子をチェックしていると自負していただけに彼にとっては今の話は聞き捨てならないものだったのだ。
それを聞いてプライドも傷つけられた。本人の中だけだが。こうなっては彼も行かないわけにはいかなかった。少なくとも彼の中ではこう思うのであった。
「俺としたことがな。マークを怠るなんてな」
「今度は何のコスプレかな」
「きわどいのがいいよな」
「あの娘派手な格好も好きだしな」
「派手好みか」
それを聞いてさらにはやる気持ちになるのだった。
「増々いいな。そんな娘がいたら」
是非共。そう考えるのだった。それで。
「ああ、今度の休みな」
休憩中なのでジュースを飲んだり一息ついたりしている仲間達に声をかけた。皆めいめいベンチに座ってそこでくつろいでいた。
「ああ、どうしたい?」
「何かあったか?」
「俺ちょっといないから」
こう言うのだった。
「悪いな、それで」
「ああ、別にいいさ」
「事前に言ってくれたしな」
それでよかった。お気楽な部活なのでそれでよかったのだ。実際のところ顧問の先生もあまり顔を出さず生徒達に任せているので彼等も気楽にのびのびとダンスを楽しんでいるのだ。そうした部活であった。
「じゃあまあそういうことでな」
「ああ、それじゃあな」
こうして次の休みのコスプレ会場への突撃が決定した。彼はそれを決めるとすぐにネットでそのコスプレ会場のチェックをした。ついでに常連の女の子のサイトも覗く。皆恥ずかしそうだったり誇らしげだったりそんな顔でアニメやゲームのキャラの服を着ているのである。
「目立つ娘で常連みたいだしな」
すぐに見つかるだろうと思った。とりあえず彼にしてはチェックしていない可愛い娘を探せばそれで見つかると考えていた。あの見物人達が美人でスタイルもいいというからそんなタイプを当たればいいかとも見当をつけてもいた。
その結果暫くして。その会場の写真で一人見つかった。黒髪で背が高く奇麗な顔立ちの女の子だった。
「ああ、この娘か」
確かに彼の知らない娘だった。しかも噂通りの美人だ。
「確かに奇麗だな。スタイルもいい」
そこは会場のサイトであった。注目の女の子として彼女と思われる写真が数枚あったのだ。見ればあるゲームに出て来るヒロインの格好をしている。アイヌ民族の格好である。
「このキャラの格
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