第十三話:決戦前夜、追憶
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ーパル・ストライク。
だがその赤き一撃は、堅固な頭蓋に阻まれ、やがて光を失った。
骨百足が再び雄叫びを上げる。レンの眼下では、ヒースクリフとディアベルが振り払われていた。
ゾクリ、と悪寒が全身を貫く。
何が起こるかは分からない。もしかしたらただ雄叫びを上げただけかもしれない。
それでも、レンの体は染み付いた危機回避行動として、エスピアツィオーネを仕舞い、巨大なタワーシールドを取り出した。
その、直後。
骨百足が上半身を起こし、全身を左に捻った。両腕の鎌が、凶悪な光を灯す。
「グッ??????!?」
衝撃。激痛。盾を支えていた両腕が砕けた散ったような錯覚が襲う。
捻った体を解放。空間を切り裂く右回転薙ぎ払いが、レン、ディアベル、ヒースクリフを弾き飛ばした。
空中で支えるものがなにもないレンはその勢いのまま吹き飛ばされ壁に激突。
ヒースクリフとディアベルも負ったダメージは微量だが、かなり吹き飛ばされてしまった。
再び骨百足の雄叫びが響き渡る。絶望を振り撒くように。己の力を誇示するように。邂逅してから今までで、五分が経とうとしていた。
戦いは、始まったばかりなのだ。
to be continued
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