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リリカルな正義の味方
9話
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、降参の意思を示す。そのまま彼は前に倒れてしまう。しかしその彼の横顔は何かを見つけたようにスッキリしていた。





「ここは…」

オレは先程までいた場所、白い空間にいた。

「どう?答えを知って力を使った感想は?」

「…あぁ。自分で言うのもなんだが、強いと思ったよ。少しだけ…アイツらの強さの理由がわかった気がする。」

なのは、フェイト。お前たちはずっとこうやって戦ってきたんだな。どうりで強いはずだ。何かを成す為の力がこんなにも強いものとは思わなかった。

「ところでお前はどうして此処に居るんだ?さっき別れたはずなんだがな?」

「それはね、答えを見つけた君と話がしたかったの。……もう大丈夫そう?1人でもやっていける?辛くない?辛かったら、しんどかったら言うんだよ?」

「お前はオレの親か。まったく…。確かに、まだオレ自身まだ許せない部分はある。だが…それでも、前に進もうと思うんだ。」

「……」

「そんなに心配そうな顔をするな。オレはきっとまた自己嫌悪に陥るだろうが、必ず立ち上がる。今度こそ理想を違えたりはしないさ。」

「そっか…。じゃあそんな正義の味方(ヒーロー)にふたつ頼み事があります!」

「頼み事だと?いつも勝手に押し付けていく癖になにを今更…。」

オレはこめかみに指を当て、やれやれという表情をする。

「一つ、最初に謝っておくけど…ごめんね?本当の意味で『私』を解放してほしいの。」

「…?それはどう言う意味…」

「今の『私』は『私』じゃないの。別人なんだ。きっと私は君を襲う。だから君はその私を油断なく、躊躇いなく、『解放』してほしいんだ」

オレは彼女が何を言っているのかわからないという顔をする。当然だ。彼女が言っていることを考えれば、彼女が生きているということに他ならない。だがそれはありえないことだ。何せ、オレは彼女が死んだことを確認した1人なのだから。

「そしてもう一つはね」

そういって彼女はオレの手を握り、オレの目をしっかりと見る。

「ちゃんと幸せになってね?もう私は逝っちゃうけど君が幸せになる事を祈ってる。もし幸せにならなかったらコッチに来た時に罰を与えてやるんだから!」

そう言った彼女の目には涙が浮かんでいた。オレがその涙を拭おうと手をのばした時、彼女はオレに抱きついてきた。

「グスッ…」

オレはそんな彼女を抱きしめた。

「ありがとう、こんなところまで来てくれて。オレを救ってくれて。きっと君が居なければオレは自分を赦せずにいただろうな…」

「そう言ってくれると、きた甲斐があったね…。だけど、そろそろバイバイの時間だね。もう私は逝かなくちゃいけないから…」

「…あぁ。お前の頼み事、承った。き
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