7部分:第七章
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」
「はい、格好いい女らしさです」
彼女が優に感じているのはそれだった。その顔立ちも日に焼けた顔を見ても。彼女にとっては全てがそうした格好よさなのであった。
「とても」
「有り難う。そう言ってくれて」
「本当ですよ」
このことも告げる茉莉也だった。
「先輩は本当に」
「最初にそう言ってくれた人がいて」
頬笑みながらの優の言葉は続く。
「私ね。そこではじめてわかったのよ」
「女の子らしさですか」
「それぞれだって。色々あるんだって」
わかったというのである。そうしたことが全て。
「わかったのよ」
「そうだったんですか」
「今もその相手とね」
話をさらに続けていく。今見ている茉莉也に対して。
「続いてるけれどね」
「先輩にとって大切な人なんですね」
「そうよ。だから茉莉也も」
自分のことを話したうえでさらに彼女にも告げていく。
「その人のこと大切にしてね。貴女の女の子らしさに最初に気付いてくれたその人をね」
「はい!」
最後に明るく返事をする茉莉也だった。赤い夕焼けが二人を照らす。その中で笑顔で言い合うその顔はどちらも確かに女の子のものだった。
女の子らしさ 完
2009・9・24
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