暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode3
[1/10]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「わーわー、緊急事態ですねー」
「ならもっと焦れ! ―――いや、お前が焦ったら余計混乱しそうだしそのままで!」
必死になって逃げるリュウとアマリ、そんな彼等の背後彼より迫るのは―――
“ガギャギャギャギャギャガギャギャギャァッ!!”
―――全長六メートルは超えるだろう、軋みを響かせる
鉄
(
くろがね
)
の巨人。
地を踏みしめる重苦しい足音と、関節が擦れてなる独特の機械音が、逃げる彼等の……特にリュウの心を刺激する。
されど、此処で疑問。
何故この様な、命がけの鬼ごっこが開幕しているのか。
―――何とも嫌過ぎる命がけの追いかけっこ開始、その十分程前。
リュウとアマリは、トマホークよろしく追いかけてくる鉄の人ではなく、正真正銘の人間と対峙して刃を交えてはいたのだ。
刀使いのリュウは剣と銃を両手に携えた幹部と。
斧使いのアマリがチェインソーを使う幹部と。
それぞれ一対一で戦闘を行っていた。
幹部クラスだけあって、ほぼ一撃でも仕留められた構成員たちとは違い、一太刀では到底仕留めきれない。
アマリの持つ超重量武器でさえ、決定打を中々決められずにいる。
しかし……実力の違いはすぐに出た。
「首、貰うぜっ!」
「させん!」
リュウは叫び、振りかぶられた相手の剣と、己の刀での打ち合いを演じる。
「―――なんつって」
「は?」
―――と見せかけて、まず回避に連動して銃を切り捨て、強制的に使用不可にし切り返しから納刀する。
鞘銃による空撃発砲で一気に加速した突撃から、青色の稲妻を引く“力”によるブーストをも合わせた神速の居合切りで首を断つ。
「切り捨て御免…………っと」
態々鞘を縦に構え、格好付けて納める余裕まで見せつけた。
一方のアマリ。
「ほーら」
「ふんぐぅっ!」
正反対な掛け声とともに数撃勝ち合わせ、数合ぶつかり続け……タイミングを見計らい鍔迫り合い。
刀身からの爆破を行い、チェインソーを真っ二つにへし折る。
「あ……」
「―――あっはぁ!」
勢い殺さぬままに斧を滑らかに回転させると、重量級の鉄塊とは思えぬ速度を用い、頭からの一刀両断にて決めた。
出来上がる二つの青い破片溜まりが、やがて風に乗って消えていくまで、二人は暫し黙っていた。
「よっしゃ、これで終わったな」
「ですねー。ちょっと物足りないですけど」
そして呟く、勝利の言葉。
軽く息を吐いたリュウが、目を伏せたアマリがそう喜んだのも……束の間。
“ギギギ……”
「ん?」
「
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ