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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode3
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襲いかかる別方向の慣性に逆らえず、ニヒトの体勢がごく普通に崩れた。
彼の腕が離れてマト○ックスよろしく仰け反るが、如何にか脚力でバイクにしがみ付き落下だけは阻止する。
片手だけはバイクに添えて……抗議するべくか、ニヒトが少し背筋を伸ばして息を吸った。
「居た! 居ました! 下の列車上、そこに陣取っているようです!!」
「んぐっ!? ……あ、そう……」
哀れ……文句が出る前に、重要な件で叩き落とされてしまった。
どうにも釈然としない表情でニヒトもセツナの視線を追ってみれば―――
「――――!!」
「――――!」
[“ギィ――――ィィン!!”]
恐らく鞘に仕込んだ【風撃銃】で応戦して居るだろうリュウと、場所を変えつつ斧が変形した【グレネードランチャー】を打ち込むアマリが、下を走る列車の屋根上に居る。
見え辛いことこの上ないが確かに存在していた。
高速道路が空中に有ると言う事は、即ち地面に作る事が出来ない理由があるから。
それが、あの線路なのだろう。
セツナが思い当たったのは“これ”だったのだ。
更に列車の上に乗っていたのならば、激しく動き回らなくとも移動と迎撃が同時に行使出来る。
緑ボールの動きと距離の矛盾もこれで解決した。
「ニヒトさん!」
「あいよ、わーってるって!」
言いながら二丁拳銃をホルダーより外すニヒト。
が……幾ら標的が大きく、加えて上から下に撃つとはいえ、それでも眼下《数十メートル先》にある的を拳銃でどうやって撃つ心算なのだろうか?
傍から見ていれば当然に抱く、ニヒトへの疑問へ答えるかのように、彼は二丁の大型ピストルを前後に並べる―――――瞬間、前方に置かれた銃の『グリップ部分との境目』と、後方に置かれた銃の『銃身の尖端』が音を立てて何と “くっついた”。
更に、接合してからも細く長く変形し……数秒と経たず変形は終了。
一丁の『狙撃銃』に近い得物がニヒトの手に握られていた。
「フゥー……ッ」
右に飛び出ていたシリンダーは、一体何処を如何叩けばそうなるのか『スコープ』に変化しており、補助の役割を支障なくはたしている。
集中する気配を感じたセツナが一段スピードを上げて列車より前にバイクを進め、ニヒトは十字に描かれたソレから目を離さずにゆっくりと標準を合わせ……
「喰らっとけや」
拍子の抜けた単語と共に、トリガーを引く。
風切音やバイクの排気にも負けぬ独特の破裂音を響かせ、弾丸は『ロボット』目掛けて一直線。
中空を掛ける銃弾は果たして…………見事、パワードスーツモドキなロボットの、顔部分へ派手に命中した。
[“―――――ィィ
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