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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode3
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をばら撒いて妨害してくると同時に、通信機から女性の声が聞こえる。
しかし、リュウもアマリもそれに答えていられる余裕などなく、只管に逃げ続ける。
[“ギュオオオオオォォン!!”]
操縦者が段々と操作感覚に慣れてきたのか、遂にはレーザーガンまで放ってくる。
「あっはぁ! これすごいです、すごすぎるですよー」
「言ってる場合かよ!? もっと速くだアマリィ!!」
『な、何かあったんですか?』
運良く建物の配置が変わり、ロボットから幾分か遠ざかる事が出来た状況を利用して、漸く向こうから送られる通信に音量を落とさずリュウが返した。
「ロボット! クソデカいロボット! 背後から来ているんだ、どこぞのストーカみたく!」
[“ギイイィィィン!!”]
届かないからとヤケクソなのか、狙わず放たれたレーザーが運よく……いや《悪く》顔の傍と頭の上を通り過ぎていく。
「あっはぁ……はい、楽しそうですけど流石にピンチなのですー」
「お前はせめて狂っててくれ! コッチの調子が変になる!!」
戦闘狂染みた空気を醸し出すアマリでさえ、今のは背筋が泡だったのか洒落をも漏らさない。
笑いも何もなく、二人で必死こいて逃げているだけだ。
尤も彼等の危機感お構いなしに、通信機からは女性の声が送られてくる。
『それで、御二人は今何処に居るんですか―――』
何の偶然か、そこで
屋根
(
みち
)
が無くなった。
[“ガッション! ガッション! ガッション!”]
「あっはぁ! ピンチー」
「おぉ助けええぇぇぇ!?」
武勇を振っていた彼等に最早、後ろへ意識を向ける暇などありはしない。
残された手段は一つ……脱兎の如くでもまだ足りないスピードで、手指を揃えて足を振り、一秒でも早く一pでも遠くと走るだけだ。
他の事も考えず、逃走するだけだ。
『…………居た』
『―――たなぁ―――……』
その所為か……通信機からの最後の言葉に、リュウもアマリも耳を傾けられなかった。
・
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時にカラフルに、時に地味に、さまざまな鉄の箱が瞬く間に通り過ぎる―――とある一本の高速道路。
幾本もの柱で繋いだ三十m弱程上の空中に存在し、両端には光源体でつくられた背の低い、如何にも“未来”なガードレールがコレでもかと並んでいる。
その景色を目に映した端から後ろへかっ飛ばす速度で、幾何学的な溝の掘られた通常車や、幾人も乗っているであろうバスに仕事用の大型車まで、一台のバイクが黒き弾丸と化して次々追い越していく。
其処に乗っているのは……セツナ
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