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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode3
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―――振り向いた瞬間、ガトリングガンの乱射祭りが開催された。
当然だろう……もしかせずとも背後に居たのは、ラ○ボー顔まけな“歯医者”ではなく、あの“パワードスーツモドキ”であったのだから。
右手に有ったのは、光体で刃を形造る二枚刃なドリルの様で、それを用い壁をぶっ壊してまで追跡してきたらしい。
同胞の仇、或いは計画を壊された恨み……どちらにせよ、何という執念か。
オマケとばかりにガトリングガンの砲塔の中央から、レーザーらしきものまで射出している。
命中率は半々であり、光そのものではなくて光を放つ物質なのかスピードもソコソコで、別段躱せ無い代物ではない様子。
だがそれが何か幸事を齎す訳でもなく、ただでさえ厄介な銃撃がより煩わしさを増しただけである。
反撃しようにも、砲が二つある所為で接近がままならない。
「ちっ……退くぞ!」
「戦えないなんてつまらないですけど……」
「お前はレンコン状態が御望みなのかよ!?」
「それは嫌なので逃げるですー」
とうとう堪らなくなってリュウとアマリは背を向け逃げ出した。
そうなれば当然ロボットも追ってくる訳で、歩幅の違いから観る間に距離を詰められる。
「上だ! 屋根つたっていくぞ!」
「了解なのです、リュウ殿」
再び銃撃が背中を襲う前に―――アマリは放置されたオンボロ車を踏み台にして、リュウは外壁を連続の三角飛びにて駆けあがり、一番背の低い建物の屋根へと二人は飛び乗った。
其処から始まるは、忍者もかくやのフリーランニング。
近ければ直接屋根から跳び、遠ければ態と落ちて壁をけっ跳ばし、次々屋根から屋根へ着地を繰り返していく。
リュウの狙いは当たりで、建物を壊して進むには時間も掛るし隙をつくり、徒歩……否、徒走ならでは小回りを活かした最短距離での逃亡で、上手く距離を縮めさせない。
……それでも上手く行き続けるなど虫の良い話は無かった。
「あ、建物無くなったです」
「くそっ……ならコッチだ!」
建造物の数や配置を考えながら走らねばいけず、敢えてロボへ近付かなければいけなかったり、地面へ一旦降りなければならい状況も多々あり、執念深く追跡する巨人に何度も追い付かれ掛けた。
更に悪い事は続くもので、遠くから車独特の排気やタイヤの鳴らす音が聞こえ始めたのだ。
このままではあと数分としない内に、身動きの取り難い車道へ出てしまう。
『リュウさん、アマリさん、聞こえてますか? そちらで何が有ったのか、なるべく細かに説明して貰えると―――』
[“ズグアァァァッ! ガシュウゥゥゥン!”]
「いやっふーぅ」
「うおおおぉぉああぁぁぁ!?」
コンクリート
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