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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode3
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あれ?」


 彼等の前方数メートルから、非常におかしな音が耳に届いた。

 例えるのならば、古びた金属に同じく錆びだらけのドリルを合わせ、普通中々滑らかには動かないソレを、力尽くで思い切り擦り合わせているかのような……神経を逆なでする少々不快な音だ。

 それが何なのか確認するべく二人は音のした方向へ体を動かす。


「「あ」」


 よく確認するまでもなく、音源が何なのかを悟った。

 その位置はリーダー格が演説を行って居た台のある場所。
 其処自体には何もないが……その後ろに “ある物” があったのを、二人共ハッキリ覚えている。
 リュウの顔に引き攣った半笑いが浮かび、アマリの笑顔も何処となく作り物めいた見掛けへ変わる。


 ……刹那――― “ギキュウーーン……!”、といった『オノマトペ』でも視界に現れそうな、サイバーチックなサウンドを鳴らし、パワードスーツをそのままロボット化したとも取れる、無骨なフォルムがヌッと顔をのぞかせた。


「「……」」


 肩には細長い筒五本を鉄のベルトで固定した様なオブジェが、右手には菱餅を三分の一あたりで切断した形の鉄細工が、それぞれ装着されていた。

 考えてみれば、リーダーは戦闘に参加せず、いずこかへ行方をくらませていたのである。
 そして彼等の背後にあった、とある“物”を考えると……。

 同じ考えに至ったのか、それとも思考が停止したか。
 二人の間へ不意に、約数秒間のとても気不味い静寂が訪れる。


「……なあ、アマリ」
「何かあるです?」


 目線だけは真正面で固定したリュウが、同じく顔を動かそうとしないアマリへ問いかける。


「俺、さっきよ……何だかな、物凄く不吉な予感を覚えたっつうか、予期したと言うか……」
「奇遇ですねー、私も同じ考えです。というか珍しく、氷を背中に突っ込まれてる気分なのです」


 彼らだけがそう感じているのか、それとも実際のそうなのか、姿を現した鋼鉄の巨人はかなり緩慢な動作で立ち姿勢からしゃがみへと移行し、肩についた物々しい鉄筒の空洞をのぞかせてくる。

 まるで奥の見えない暗闇は、パイプよろしく向こう側まで貫いた構造で無い事を、安易に二人へ教えてくれていた。


「多分だけどよ……この後起こる事って、間違ってもカスタードパイの連射じゃあないよな?」


 リュウが、笑いも取れぬ冗談を呟く。


「はい。けど、アップルパイでもなさげですねー」


 更に彼への可笑しな返事から、続けてアマリが長めに呟く。


“バララララララララララララララララララララッ!!”
 
「きたあぁっ!?」
「うっひゃー」


 ―――暇もなく攻撃開始。

 
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