第2章:異分子の排除
第13話「代表決定戦まで・前」
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説明したのは洗脳に関する事と原因が織斑一夏だという事。...まぁ、秋十君達にも説明した内容だな。あ、洗脳自体はもう使えない事も伝えておいた。
「―――...なるほど。納得もいくな。」
「この私だけじゃなく、ちーちゃんにまで手を出してるからね。....制裁は私達に任せてよ。ちーちゃん。」
「....分かった。任せよう。」
今までにないくらい恐ろしい雰囲気を出しながら言う束に、千冬も素直に従う。
「千冬は今まで通りに身内贔屓なしに教師を続けていればいいよ。」
「そうか。わかった。...だが、私も私情を挟んでしまうかもしれないぞ?...洗脳と言う暴挙に出た以上、普通に接する事ができる自信がない。」
「その時はその時だ。」
むしろ偶に私情を挟んで織斑一夏の思い通りにならない方がいいしな。
「それじゃあ、私は帰るねー。」
「....束、相変わらず技術力が高いな...。桜もいるからか?」
束がとあるリモコンを取り出してボタンを押すと、何もなかったはずの場所からニンジンの形をしたロケットが現れる。
「さー君と協力した結果だよこれは。さすがに私一人じゃまだ作ってないかな...。」
「IS学園の設備でさえ一切感知されないステルス機能に、認識阻害か...。」
「...見ただけで大体察する千冬も大概だけどな。」
千冬の言った通りニンジンロケットにはそういう機能がついている。
「じゃあねー。」
「見逃すのは今回だけだ。次からは侵入者として捕まえるぞ。」
束は再度リモコンを押し、ロケットが見えなくなる。...まぁ、飛び立つ際は少し景色が歪むから千冬とかなら見えてしまうけどな。
「じゃあ、明日から改めて頼むよ。織斑先生?」
「....正直、お前には教える事などないのだがな..。」
いやいや...一応、俺は義務教育終えてないんだぞ?独学で十分だけどさ。
「その...だな。私はお前が事故に遭って、束が治療していた事は知っていたんだ。...だが、正直治るとは思えなかった....。」
「........。」
「....だから、桜、お前と再会できて、嬉しかった....!」
涙を流しそう言う千冬。...束が引っ掻き回したので誤魔化されていたけど、長年会ってなかったも同然だもんな...。
「...ったく、千冬が泣くなんて似合わない事やめろって。」
「っ.....。」
「....また、剣道とかで競い合おうぜ?」
手を差し伸べ、そう言う。千冬は俺を少し驚いたような目で見た後....。
「...ああ。負けないからな?」
「何を。こっちこそ、十年以上の空きがあるが、負ける気はない。」
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