暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第13話「代表決定戦まで・前」
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をしてる...!」

「嘘っ!?私もまーちゃんも気絶したのに、なんでちーちゃんは無事なの!?」

「思い出している間に貴様が変な事をしでかしてたからだ!」

  光が収まり、さらに執拗に束を殴ろうと出席簿を振う千冬。

「もしかして怒りだけで気絶しずに済んだ!?ちーちゃん凄すぎ!?」

「ついでにさっきの騙しで昔の怒りも再燃している!その分も叩かせてもらう!!」

「理不尽!?」

  うわぁ....。さすが千冬というべきか...。

「桜!貴様もだ!覚悟しておけ!」

「げっ....。」

  俺も便乗していたため、ロックオンされる。
  逃げねば.....!







「はぁっ、はぁっ、こ、今回は私を正気に戻してくれたのだから、これぐらいで許してやる。」

  知らなかったか?ブリュンヒルデからは逃げられない。
  ...まぁ、逃げたのだが案の定二人仲良くしばかれました。

「ひぅ〜...痛いよちーちゃん...。」

「束...洗脳という人の一大事にふざけるからだ!」

  ちなみに、束は録音という事もあってか俺よりもしばかれていた。

「...まったく、桜、貴様はまさかあの演技のためだけに女装をしたのか?」

「そうだが?」

     スパァアン!

「二度とやるな。いいな?」

「おーぅ.....。」

  出席簿の出す音じゃねぇな...。いてぇ....。

「いや、理由はあるんだよ。千冬の洗脳を解くには、印象深い思い出を示す必要があったから、とにかくインパクトの強い思い出を...。」

「ほう...。つまり、私が怒ると分かったうえであんな事を....。」

「....あっ。」

  振り上げられる出席簿。...これは避けられんな...。

     スパァアン!!

「着替えてこい。」

「へーい...。....見るなよ?主に束。」

「私限定!?」

  有無を言わさない声色で言ってきたため、素直に二人から離れて物陰で着替える。
  ちなみに着替えは想起の拡張領域に入れておいた。

「ふふふ...そう簡単に引き下がる束さんじゃないよさー君!」

「ああ。想起に干渉して俺の裸体を撮ろうとするのは分かってたから、対策プログラムを組んでおいたし。ついでに認識阻害も。」

「ぬわーっ!?これじゃぁ、見れないよ!?」

  案の定、束が覗こうとして来たため、予め用意しておいた束対策で全て防ぐ。

「ほい、着替え終わり。さて、軽く説明するか。」

「そうだね。」

「ようやく本題か...。待ちわびたぞ。」

  千冬に束と二人で一通り説明する。...まぁ、一部の事は隠したままだけど。

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