第2章:異分子の排除
第13話「代表決定戦まで・前」
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。」
戻ると、部屋にある机の所で三人は雑談していた。
「あ、桜さん。桜さんはアミタさん達が先生になってる理由って知ってますか?」
「ん?ああ、知ってるよ。なにせ、先生になるように言ったの俺と束だし。」
俺がそう言うと三人とも驚きはしたがすぐに納得の表情になる。
「会社でやる事が少ないって言ってたからな。....あんま驚かないんだな。」
「なんか...どんな事も束さんと桜さんがした事なら納得いくようになりましたから。」
なんじゃそりゃ。解せぬ。
「...後30分程したら食堂に行くぞ。そろそろ夕食だし。」
「わかりました。」
俺たちは紅茶を飲み、しばらくしてから食堂で夕食を取った。
「...よし、じゃあ1024号室に運んでおいてくれ。秋十君もいるし、大丈夫だろう。」
「分かりました。」
夕食後、クロエが荷物を持ってきたので、俺が立ち会い、寮に運んでおいてもらう。
「俺はするべき事があるから。」
「はい。...頑張ってください。」
クロエと一端別れ、すぐに服を着替えてあるモノを頭に付けてから屋上へと移動する。
IS学園の屋上で、私は空を見上げながら佇んでいた。すると、屋上の扉が開かれる。
「....そこで何をしている。」
織斑先生...いや、ちーちゃんがやってきた。まぁ、チラッと私の姿が見えるようにして誘導したからね。来るのは分かってた。
「何って...待ってたんだよ?」
「私をか?...それで、ここへ何の用だ束。」
少しばかり殺気を混ぜて言ってくるちーちゃん。...そんなに私って厄介?
「...ちーちゃんさぁ、いつになったら戻ってくるの?」
「戻る?なんの事だ。」
「今表に出ているお前には関係ないよ。紛い物。」
ちょっと敵意を混ぜてちーちゃんにそう言う。
「...ほう、私が紛い物だと?」
「当たり前じゃん。本物のちーちゃんはあっ君の事を溺愛してたし、さー君の事も覚えてる。...なのに、今のお前からはそれらが感じられない。それどころか、あんな本当の紛い物を溺愛してしまってる。....本物な訳ないじゃん。」
言葉を言い切ると同時に顔を少し横にずらす。
すると、寸前まで顔があった場所を出席簿が掠めて行った。
「危ないなぁ...。私じゃなかったら当たってたよ?」
「当然だ。当てるつもりで放ったからな。...そんな事より、私があんな“出来損ない”を溺愛してただと?冗談にしても笑えんな。それとさー君とは何者だ。私は知らん。...そして何よりも...。」
「っ...!」
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