24話 ティターンズの新鋭 UC0086.1.5
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け合った結果、カラバの量産機の試作機としてこの艦にも納品されていた。
しかしながらこの艦はエゥーゴであった。協力体制であるため、そしてこの艦の指揮官のエイパー・シナプス准将の絶対的な信頼故にハヤト自身から託したかった。
そして、この艦にはその神童も乗り合わせていた。4人がブリッジに上がると、シナプスと見慣れたアルビオン時代からのスタッフ、そしてカミーユとファが居た。
カミーユがキースに近付いて、報告を求めた。
「キース中尉。ジムで死にかけたらしいじゃないか」
カミーユの窘めるような口調をキースは頭を掻いて謝っていた。
「すみませんビダン大尉。モーラやルセットさんの言う通りゼータシリーズで行けば良かったです」
カミーユはキースの肩を叩いて、労った。
「まあ、生きて帰ってきた訳だから、これを機に少しは自重するんだね」
キースはカミーユに敬礼をした。
「はっ。己の我がままを恥じて、今後は人の意見を取り入れることにします」
カミーユはキースの殊勝な態度に理解を示した。
「そうだね。で、どうだった?敵の新型は?」
キースが持ち帰った映像をブリッジのモニターに接続して皆に見せた。
ルセットは吹き出していた。
「ジムに毛が生えた位の機体だわ。まるでゼータシリーズの足元にも及ばない」
コウも同意見だった。しかしながら、量産機とは汎用性と費用に見合ったものが最善だった。このゼータシリーズがとてもそれに見合っていると思えなかった。
「でも、数が揃うと厄介な代物には違いないな」
コウがそう語ると、シナプスが頷いた。
「そうだな。あの新型機で斥候に出していた別部隊のジムV3機が撃墜された。ジムよりは明らかに上と見てよいだろう」
カミーユも頷いていた。
「艦長に同意します。戦はある程度は数だからね。量産が整う前に早めにベルリンを攻略するようダグラス司令に打診した方が良いかもしれない」
カミーユの意見に一同頷いていた。シナプスは後方の本隊と連絡を取ると決め、その場は解散となった。
各自が各々の部屋に戻っていったが、カミーユはブリッジで物思いにふけっていた。するとファがカミーユに話し掛けてきた。
「何を考えているの?」
カミーユはファの質問にゆっくりと答えていった。
「・・・カーディアスさんと出会い、ロンデニヨン・・・バウアーさん、メラン中佐を紹介され、共に来たるべき災厄に備えての機動部隊<ロンド・ベル>の結成。アムロ中佐、シナプス准将、ブライト准将の加入。今はエゥーゴに協力をしている」
「カミーユ・・・」
「カラバのシャアさん、そしてガルマさんとも会った。そしてララァさんがシロッコによって拉致された・・・。全ては災厄に向けて
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