24話 ティターンズの新鋭 UC0086.1.5
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よって狙撃されて、ジム全機が撃破されてしまった。
「ふう。焦ったな」
カクリコンが額の汗を拭うと、ジェリドがモニター越しでからかった。
「おい、カクリコン。額の汗が一段と輝いて見えるな」
「うるせえ」
カクリコンはジェリドと同い年ながらも若干頭髪が心配な青年であった。そのやり取りをエマをクスクス笑っていた。
「ジェリド。前線でホントに呑気ね。少しはカクリコンに見習って緊張しなさい」
エマの忠告にジェリドはふんぞり返った。
「ヘン。このバーサムに掛かれば、こんなもんさ!」
カクリコンはジェリドの自嘲はいつも通りながらも、それに裏付けされる戦闘センスに関心していた。
「(さすが、オレたち同期のエースだ。散開タイミングも戦術もこうでなくては短時間で今まで苦戦していたジムを3機も片づけるなんてできやしない)」
しかし、ジェリドの自信過剰ぶりを心配してかカクリコンはいつも口にはしなかった。
ジェリドはエマとカクリコンに周囲の警戒を促しながら基地へ帰投するように伝えた。
「今日はここまでだ。敵はこの地域まで進軍する気配が分かった。ブルターク司令官に伝えに帰るぞ」
ジェリドらが基地に引き返そうとすると、退路を塞ぐように1機のジムが立ち憚っていた。
「(1機だけか・・・先の斥候の生き残りか?)」
ジェリドがエマとカクリコンに撃墜して戻る事を伝え、3機でそのジムに襲い掛かっていった。
ジムはライフルを構えて、ジェリドに向かって威嚇射撃を行った。
「おっと!」
ジェリドはかすりもしない射撃に少し驚いた。エマとカクリコンも威嚇と知って、怯むことなくジムに近付く。
ジムは近づくジェリド達に今度は狙いを付けて、ライフルを放った。
その狙撃にカクリコンが回避するため、後れを取った。
「カクリコン!」
「大丈夫だ、ジェリド」
編隊が崩れたのを見計らって、ジムは逃走しようとした。それをジェリドとエマが逃がすまいとライフルでジムに目がけて放った。
「逃がすかよ!」
「ええ、逃がさない」
ジェリド達の放った弾道はジムを掠めていった。ジムは木に隠れながらもその射撃を避けていた。
ジェリドは隠れていると思う方面に射撃を行った。しかし、余り手ごたえがなかった。
「(くそっ!逃げられたか)」
そう思った矢先、ジェリドの側面より先ほどのジムがビームサーベルでジェリドの左腕を切り裂いた。
「ぐっ・・・なんと・・・」
ジェリドは辛うじて撃墜を免れた。エマとカクリコンジェリドの傍により、そのジムに発砲した。
そのジムは再び木々に隠れながらも後退していった。
ジェリドの機体の破損状況をカクリコンは確認していた。
「・・・まあ
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