24話 ティターンズの新鋭 UC0086.1.5
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れをメシアは宙に飛び、バウンド・ドックの頭上を捉え、手でバウンド・ドックの体ごと地面に抑えつけようとした。
ジェリドは後方に転がるように飛び、それを躱した。するとメシアは着地したとき一連の行動が止まった。それをジェリドは逃さず、逆に攻勢に出た。
ジェリドはクローでサイコガンダムに攻撃を加えた。しかしその攻撃は届かなかった。
「なんだと!・・・なぜ止まる?」
ジェリドの攻撃はサイコガンダムの手前で静止していた。サイコガンダムの周囲で何らかの磁場フィールド現象が起きていた。
「ええい!ならば」
ジェリドは持ちうるビーム兵器でサイコガンダムに放った。しかし、全てがメシアの一歩手前で静止していた。
「ば・・・バカな!」
とても非科学的な現象にジェリドはうろたえた。力学的法則を無視している。サイコガンダムは手で飛んできた眼前のものを払い、払われたビームは全て空へ飛んでいった。
メシアはゆっくりとジェリドに近づいて行った。ジェリドはビームライフルを放った。しかし、メシアには届かない。
「ぐっ・・・何で・・・」
そしてジェリドの眼前にサイコガンダムが到着し、その手にはビームサーベルが握られていた。ジェリドの体が金縛りにあったかのように動かない。その状況を見ていたシロッコは残念そうに語った。
「・・・また外れだったか。貴官ならばと思った。私の勘だったのだがな」
サイコガンダムのサーベルが頭上より振り下ろされる。ジェリドは死を実感した。しかしまだ死んでいない。だが様々な死の感情が自分に入り込んできた。
「・・っぐ・・何なんだ!この苦痛は!」
痛みの感情、決して痛くはないが心がバラバラになりそうだった。その意識下の中、全ての時が止まったかのようだった。
「目の前にガンダムが・・・そうだ、此奴にやられそうだった」
ジェリドはバウンド・ドックのクローをガンダムの腹に目がけて打ち込んだ。メシアはその咄嗟の動きに驚いた。振り下ろしたはずのサーベルよりジェリドのボディーブローの方が早かった。
「おお!」
シロッコはジェリドの動きに感嘆した。ジェリドのクローはサイコガンダムの腹に届いてはいない。しかしその磁場たる空間がガンダムを突き飛ばそうとしていた。
「うおおおおお!」
ジェリドは雄たけびを上げながらガンダムを押していた。ガンダムもスラスターを全開にし、ジェリドの攻撃を押し返そうとしていた。
「うらーっ!」
ジェリドが何とか競り勝った、ガンダムを後方へ飛ばした。ガンダムは見事に着地し、その場で静止した。ジェリドは息を切らしていた。
「ハア、ハア、・・・なんだ・・・これは・・・」
ジェリドは自分に起きた現象に戸惑いを覚えていた。シロッコに出会
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