11.帰還
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達はごまかされているんだ……。それから岸田。法律違反の話をするなら、お前だって15歳で艦これプレイしてるんだから規約違反だッ。
そういえば、僕は姉ちゃんに問いたださなければならないことがあったのを思い出した。
「姉ちゃん」
「ん? なーに?」
「鎮守府で僕のことをどんな風に話してたの?」
「え? 自慢の弟ができたよーって」
「それ以外」
「レ級と戦った時に助けに来てくれたよーって」
「他に」
「他に? ココア入れるの上手だよーとか……んー……」
「あるでしょ他にも。あきつ丸さんとか涼風ちゃんとか、金剛さんとかに話したことが……」
僕の顔から目をそらし、うーん……と考えこんでしまう。これは僕の沽券に関わる問題だ。忘れたとは言わさん。
「んー……ハッ?!」
姉ちゃんの顔から血の気が引き、途端に汗がダラダラと吹き出していた。思い出したようだな姉ちゃん。
「思い出した?」
「や、やだなー。誰もシュウくんのことを頭をなでてもらうのが大好きで、撫でてあげると泣いちゃう甘えん坊さんだなんて話してないよぉ〜……びくびく」
「そんな風に話してたのか姉ちゃん!!」
「そ、そんなこと言うならシュウくんだって!! さっき私が人工呼吸したときに……!!」
僕が上体を起こして怒りをぶちまけようとした瞬間……
「ケッコンしてまだ数時間しか経ってないのにもう痴話喧嘩でちかッ?!」
と再びゴーヤが足四の字に力を加えた。この子なんでこんなに足四の字がうまいんだッ?!! 悲鳴が口をついて出るッ?!!
「ひぇぇえええッ?!」
「oh……比叡の口癖が感染ってマース……」
「なんだか似たもの夫婦だクマっ。クマクマっ」
「ぼっ……ぇえ〜……私とシュウくん、似てませんよー……もじもじ」
「もじもじはいいから姉ちゃん助けてッ?!!」
僕が悲鳴を上げているにも関わらず姉ちゃんが助けてくれない中、妖精さんたちだけが僕の頭を撫でてくれた。いや、気持ちはうれしいんだけど、足四の字をなんとかしてくれ……
この段階で、僕は足四の字に耐えながら事の顛末を聞いた。ケッコンが成立した後、姉ちゃんは全快。あらかじめてれたびーずに積んでいた姉ちゃん分の資材で補給を済ませた後、姉ちゃんを殿とした陣形であの海域から退却したとのことだった。退却の過程で姉ちゃんと球磨がそれぞれヲ級とレ級を一体ずつ撃沈し、敵艦隊の掃討も不可能では無くなったのたが、『これ以上の損害は出すわけに行かない』『比叡たんを救出した時点で目的は達した』という岸田の判断で、全速力で海域から離脱したとのことだった。実際、撤退の最中にキソーさんと加賀さんの二人が大破まではいかなくともさらなる損傷を負ったようで、岸田の判断は正しいと言えた。
僕の方はとい
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