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第2部『計画打倒編』
第5話『仮面ライダーという名の仮面』
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「ふたせさんに会うの、久し振りだね。」
一衣はるう子達に話を振る。
「まあ、私達は会うの初めてだけどね。」
それに対し華代も初対面組に話を振りながら歩いて行き、文緒が住む部屋の入り口に着き、るう子がインターホンを鳴らす。
「あの、本日会う約束をしました、小湊です!」
るう子が言うと、
「ああ、君達か鍵は開いているから入って来てくれ。」
ふたせとは弱冠トーンの違う声が聞こえたが、入室の許可を得たので、るう子達は入って行く。
「お久しぶりです、ふたせさん。」
るう子が奥に入ると、文緒の他に中学生位の女子が一人に好青年が一人居た。
「やあ、ふたせから話は聴いているよ。ふたせの為に合ってくれてありがとう。君達の来た理由は解っている。僕の書いた『仮面ライダーという名の仮面』の事だろう。」
「はい。文緒さん達にお願いがあって来ました。この本を読む限り、文緒さんはキバのベルトを持っていますね。もし良かったら──」
「いや、言わなくていい。とりあえず、彼の話を聴いてくれ。」
文緒は、隣に居た男性に目を向ける。
「君達が、雅と文緒の言っていたセレクターか。俺は剣崎一真。かつて仮面ライダーブレイドに変身していた者だ。」
青年はかけていたサングラスを外す。その素顔を見てユキと清衣は身構える。
「ユキ、清衣、どうしたの?」
るう子は質問する。
「こいつはジョーカー。世界を滅ぼす力を持つアンデッドよ!」
ユキはるう子に説明する。
「ユキ君、待ってくれ。剣崎さんは今は平気だ。彼は今まで、激戦地で子供を守りながら人々の悪意と戦い続けてきたんだ。剣崎さん、話をして下さい。」
「ああ。俺達は始、ジョーカーが勝者となって世界が滅びそうになるのを防ぐのに必死だった。だが、全てのアンデッドと融合出来た俺は、全てのアンデッドと融合し続け、ジョーカーと成ることで、世界と、友人を救った。俺はその後、世界を渡り、数々の紛争地帯で苦しんでいる子供を守り、殺し合う人々をジョーカーの力で食い止めていた。もうヘシンしたくても、カラチュワチョチョウニライダァシステムヲワタシチェイルカラヘシンデキニャイ。ショニョシェイデェオリワジョーカーノチカラヲツカウシカニャカッチャンダ。」
剣崎は説明をしていた。もっとも、途中からは滑舌の所為か、よく聞き取れなかった。
「そうでしたか。ごめんなさい。」
清衣は剣崎に謝る。
「その後俺はダディャナザンからウリスという少女が世界を滅ぼそうとしているという話を聴いて俺はすぐこの日本に戻ってきたんだ。だが、俺は前に住んでいた場所を引き払ったから住む場所がなかった俺に、文緒は手を差し伸べてくれた。」
「その頃僕も、新しい小説を書くのに困っている時に丁度剣崎さんが困っていたから、話を聴かせてくれたら住んでいいって言ったら来てく
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