暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「春雪花」
162

[8]前話 [2]次話



 忙しなく

  雨よ雪よと

   落とす空の

 恋し心に

  似たりと思へり



 今日の空は雨になったり雪になったり…忙しなくコロコロと移り変わる…。

 それを眺めていると、ふと…何だか恋心にも似ている気がした…。

 彼の言葉や表情…メールにさえ一喜一憂する私の心は、正にこの空のようだから…。



 時に悩み

  想いに悩みて

   降る雪の

 眺むは侘し

    年始めかな



 帰省した彼は、また直ぐにあちらへと帰ってしまう…。
 私はまた、この気持ちを伝えることも出来ず…ただ見送るのだろう…。

 彼が好き…彼を愛してる…それだけのこと…。
 ただ、彼は私を選んではくれないだけの話し…。

 そんな想いを抱えて眺める雪は、あまりにも切なく…こんな元旦を迎えるとは…。去年の今日は…全く想像だにしていなかった…。

 これもまた…人生と言うものなのだろう…。




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ