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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode2
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りが始まる前からもしきりに、携帯通信機器を気にしていた。
されど彼女の懇願届く事無く、“リュウ”と“アマリ”からまだ連絡は入らない模様だ。
一方のニヒトはまだ諦めきれないか、ひどく前屈みになってまで落ちた煙草を探している。
踏み潰されて使えなかったモノを見ては溜息をつき、湿って火が着かないモノを見ては口を“へ”の字に曲げ、煙草に似た偽物を拾っては親指で弾いて頭をふる。
それでも! とばかりに、何故か右手の指を二本揃えてスライドさせた。
其処から驚くべき事に、パソコンのデスクトップを抜きだした風にも見える、ホログラフ的質感の“何か”が目の前に現れる。
Mainemenu→you ah select? →itemの順にクリックしていき、やがて目的が達せられなかったか肩を落とした。
「あ、繋がりました!」
そんな絶不調一直線な彼とは対照的に、セツナの方ではどうも進展があったらしく、両肩が挙げられ調子がはずんでいる。
初対面であったなら兎も角、少し前までの彼女を確認していたのならば、それなりに嬉しそうなのが見て取れた。
項垂れるニヒトの肩を叩いてから、通信機へ意気揚々と耳を付ける。
「リュウさん、アマリさん、聞こえてますか? そちらで何が有ったのか、なるべく細かに説明して貰えると―――」
“ズグアァァァッ! ガシュウゥゥゥン!”
『いやっふーぅ』
『うおおおぉぉああぁぁぁ!?』
「は?」
聞こえたのは人間の声……だけではなかった。
厳密には音、機会が発する独特の、冷たく硬質的なモノが、通信機から響いて来たのだ。
突然の事にセツナは目を丸くし、ニヒトも若干顔を上げる。
またも通信機から轟音が響く。
“ギュオオオオオォォン!!”
『あっはぁ! これすごいです、すごすぎるですよー』
『言ってる場合かよ!? もっと速くだアマリィ!!』
「な、何かあったんですか?」
一瞬で狼狽を内へ押し殺し、向こう側の状況をセツナが問う。
すると、すぐさま焦りを隠さない大声でリュウの返答が来た。
『ロボット! クソデカいロボット! 背後から来ているんだ、どこぞのストーカみたく!』
“ギイイィィィン!!”
『あっはぁ……はい、楽しそうですけど流石にピンチなのですー』
『お前はせめて狂っててくれ! コッチの調子が変になる!!』
冷血かつ重厚な音は間違いなく、リュウが指しているロボットの物。
カカカカッ、と軽快な音は恐らく地面“以外”を走る音で、時折聞こえるガカッ! とした物は跳躍だろう。
まずリュウ自身が『クソデカい』と言っているのだから、地面を走れば追いつかれるのは間違いない。
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