勝ってよ!!
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自分の作った虎が打ち砕かれたことに少々驚いているリオンさん。彼は向かってきたライオンを体を横に動かして避けるとUターンして戻ってこようとする前にライオンを氷漬けにしてしまう。
「やるな、レオン」
「それくらいならなんとかできるよ。リオンくんはもっと強いから」
先程倒れた際に顔に付いたドロを拭いながらリオンさんを見据えるレオン。彼的には自分の仲間に化けていられるのが相当嫌なのだろう、声に少し怒気を感じる。
「そうか。だが貴様を攻めるならこいつが一番有効だからな!!」
本物より劣っていると言われてもグラシアンさんはイルズィオーンを続行する模様。
「アイスメイク・・・白虎!!」
またしても虎の造形を行うリオンさん。しかし今回はこれだけでは終わらない。
「アイスメイク・・・大猿!!」
虎とは反対側に大猿を出現させるリオンさん。
「アイスメイク・・・スノードラゴン》!!」
2体同時造形というだけでもすごいのにリオンさんは他の2つの属性を軽く凌ぐ大きさのドラゴンも完成させる。
「これってカグラさんと戦った時にやった・・・」
ソフィアの言う通り、4日目のトリプルバトルでリオンさんがカグラさんとの一騎討ちに臨んだ際に使用した3体同時造形。これはかなりの魔力を消耗するはずなのに、それを簡単に再現できるとは・・・
「お前はこれを避けることができるか!?」
3体の氷の造形たちが一斉にレオンに襲いかかる。最初の一撃目は全ての造形が一点に迫ってきていたこともありレオンは高くジャンプしてその攻撃を避ける。
「ふっ!!」
それを見たリオンさんは次は攻撃のパターンを変えてみる。空中から地面に着地したレオンに虎だけを向かわせ、レオンはそれを横にステップして回避した。だがそこにリオンさんは大猿を突進させ、レオンは反応できずに後方へと弾き飛ばされる。
第三者side
「レオン・・・」
魔水晶ビジョンを見上げて映像に映る少年の名前を呟くラウル。
一度攻撃が決まったことにより流れが完全にグラシアン側にいってしまったのか、次々に彼の攻撃が敵であるレオンへと決まっていく。
「がはっ!!」
なす統べなくただ打ちのめされていくレオン。
『これは一方的な展開になってきた!!レオン選手!!リオン選手・・・もとい、グラシアン選手の猛攻に手も足も出ない!!』
口の中が切れたのか、はたまた内臓にダメージでも来たのか、レオンは口から血を
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