勝ってよ!!
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のかというほどに強烈で見ていた全ての者は言葉を失っていた。
「うああああああ!!」
当然、それを回避する術などローグにはあるはずもなく、彼はブレスをまともに喰らい、やがて地上へと落ちてくる。
ガシャアアアアン
再び天井を突き破ってガジルの後ろに力なく倒れるローグ。ガジルは魔力の消耗が激しかったらしく、大きく呼吸を乱し元の彼の姿へと戻っていた。
『あ・・・ええっと・・・勝負あり!!勝負あり!!』
正気を取り戻したチャパティが2人の戦いに終止符が撃たれたことを伝えると唖然としていた観客たちからも歓声が上げられる。
『勝者!!ガジル!!』
『ろ・・・ローグが負けたカボ!?』
『いやぁ、見事だったねぇ』
『ここで剣咬の虎のサブリーダーを倒したので妖精の尻尾に3ポイント入り55ポイント!!』
ピッと音をたて妖精の尻尾に3ポイントが加算される。これにより1位の剣咬の虎との差は4ポイントと縮まり、3位の蛇姫の鱗とのポイントも4ポイントとなっていた。
シリルside
「リオンさん・・・」
グラシアンさんが次なる変化をしたのはレオンのいとこであるリオンさん。もしかしてこの人は造形魔法対決でレオンを倒そうとしているのか?
「リオンくんに化けたところで魔法をするのはグラシアンだ。リオンくんほどの速度でできるはずない」
「ならばやってみるがいいさ、レオン」
2人はほぼ同時に造形魔法の体勢へと入る。
「アイスメイク・・・・・」
「アイスメイク・・・」
2人の魔力が高まってくるのを感じる。それと比例するように周りの気温が下がっていくのも一緒に。
「大鷲!!」
先に造形を完成させたのはリオンさん。俺の見た感じだとリオンさんと速度もほとんど変わってないし造形のバランスも整っていると思う。作られた鷲たちはレオンの元へと猛スピードで突っ込んでいく。
「スノーホーク!!」
遅れてレオンも造形を完成させる。彼はすぐさま鷹たちを自らに向かってくる鷲とぶつけて相殺しようとするが、リオンさんが鷲たちをうまくコントロールし全ての鷲をレオンへとぶつける。
「ごはっ!!」
レオンは多少体を押されたがなんとか踏みとどまり敵に鷹を軌道修正し同じようにダメージを与えようとする。
「アイスメイク・・・大猿!!」
しかしその攻撃は敵の前に現れた氷の大猿に衝突し打ち消されてしまった。
「マジか」
レオ
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