暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode1
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に仲間が前後両方から鋭利な刃を振りかざしてくる。

 我慢比べは趣味じゃない……リュウの瞳そう言いたげな色に染まり、突如として『翡翠色の刃』が鞘の中へ引っ込んだ。


「ぬえっ?」


 それなりの幅があった刀身が消えると言う事は即ち、その分強制的にバランスを崩される事に他ならない。
 あくどくニヤリとリュウは笑い、前へ寄りかかって来たその体重を利用して、流転し敵二人を衝突させる。


「シッ!」
「む!?」


 まず敵二人を目に留め、一閃も映らぬ居合切りの形で横薙ぎに。
 其処から鞘でぶっ叩く。


「うげっ!?」
「っ!」


 その敵に右側面を向けると同時、鞘をクルリ一回転させながら背面に持っていき……一瞬の構えも無く発砲。
 俗に言う “曲撃ち” だ。

 今までより一段ばかり上の轟音と、撃たれた男が高々跳ね上げられた事が、放たれた風弾の威力を物語っていた。

 されど、止まっている暇などない。

 さて次だ。
 そう言いたげに、リュウは遠方を睨んだ。


「……!? やろ……っ!」
「痛でっ!」


 ……かと思うと狼狽しながら、立ち上がるのもたついている二人を踏み台に、『鞘銃』での空砲で反動を付けてより遠くまで跳ぶ。


「は? なにが―――」


 ―――正しくコンマ数秒後、その言葉を言いきらせる気は無いとばかりに……リュウの居た地点でドーム状の爆発が巻き起こった。


「「「な―――ぎゃあああぁぁぁぁ!?」」」
「あっはぁ! ドカーンといきましたですねー!」


 引き起こした張本人はどうやらアマリ。

 しかし其処で疑問が生じる……何せ彼女の武器は、両手持ちの斧の筈。おまけに十メートルは距離がある。
 火薬を仕込み、思い切り叩き付けるならともかく、何故アソコまで離れた場所から爆撃が起こせたのか。


 ならば……と、良く見れば先程のリュウの刀と同じく、アマリの両手斧にも変化があった。

 刀身の真ん中に引かれた線から数十p分かたれて、幾何学模様が美しい筒状の砲身が現れている。
 更に刃が下側の方は若干、上側の方は大きく柄へ向けて後退しており、柄へ現れたトリガーも合わせて斧というよりも『バズーカ』を思わせる形を取っていた。


「もいっちょスッ飛ばすですよーっ! そーれバッコーン」
「てめっ……くおぉっ!」

「うぎあぁああぁぁぁ!!」
「ぐべはぁっ!?」


 味方であるリュウの存在すらお構いなしに、アマリは範囲爆破弾を撃ちまくる。

 碌に銃撃できず一塊になっている団体へ一発、ある程度散らばった数人のド真ん中めがけて一発。
 正確に狙い通り命中している辺り、どれだけの腕を持っているかが窺える
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