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SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode1
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「うろたえるな、刃物で対処しろ!」


 リーダーの指示を受けて集団はリュウを囲み、次々と踊りかかっていく。


「ほっ!」


 先ず後ろから来た敵を鞘での一突きで牽制。

 そのまま刀を抜き放ち、前と右の敵を二振りにて斬り捨てる。
 左に位置していた男が隙ありと襲いかかる……が、それもまた鞘での打撃で引っ込められた。


「せぇいらあっ!」


 同時に回転切りで首を飛ばし、視線を前へ固定したままに、左方より迫る敵へ己の脇下を通す突きで貫く。
 間髪置かずに対象を蹴り、敵から刀を勢いよく抜いた。


「おらああっ!!」
「ぜぇぇええっ!!」


 同胞の仇打ちとばかりに、今度は二人同時に詰め寄って来た。

 対処すべくとリュウが彼等を睨み付け―――


「せっ!!」


 またも背後から迫っていた凶刃を、脚で手元から弾きあげた。
 それで終わらせないと彼の鼻っ面を掠め蹴りながら、持っていた大型ナイフを先の二人へ弾き飛ばす。


「あぶね―――」
「シッ!」


 手裏剣の要領で飛んでくる、恐ろしげな刃物に溜まらず仰け反った一人に接近、待ってましたと一刀をお見舞い。
 返す刀で構成員は真っ二つにされ、赤い光芒が飛沫の如く飛び散る。


「ゼッ!」
「うぎっ……!?」


 もう一人は柄で頭を殴りつけられ眩暈を誘発。
 すると……そこで何を思ったか、リュウは鞘の一部を握りしめた。


 瞬間、“バシュッ!”と奇妙な音が響き―――何とその一部が凹んで、『持ち手』を形成してしまう。
 驚愕的な事象はまだ終わらない。
 ―――その鞘、有ろう事かリュウから見て外側の位置に、『翡翠色の刃』まで生えているではないか。


「ハッ!」


 しかし、またも何を考えているのか、刃が無い尖端を迷わず眩暈を起こした敵に打ちつける。

 一体どんな意図が……そう疑問に思う時間を吹き飛ばし、“風船が割れたような”音がしたかと思えば、尖端で打たれた敵兵がぶっ飛んで数人巻き込み転がった。


 クルリと鞘を持ち直し、リュウは不敵に笑う。


「『風撃銃』仕込みの“鞘刀”だ―――これぞ、変則二刀流ってな……行くぞ!」


 遠くで此方の頭を狙う兵士を『鞘銃』で打ち抜き、反動から連動して後ろの兵を『鞘刀』で叩き切る。

 右方の兵士をソバットで吹き飛ばすと、またも数十センチまで近寄ってきていた敵兵を、尖端で叩き次なる銃撃で転がして、二刀を滑らかな傾斜を描いて左右へ振り下ろす。

 高らかな金属音が響き渡った。


「ぬ、ぐぐぐぐぐ……!」
「こん、のおぉぉ……!」


 火花を散らして鍔迫り合いを繰り広げ、必然的
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