暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode1
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かる音が辺りに響き渡ってしまった。
武器の全長が大きすぎて、引っかかってしまった様だ。
隠密作戦に向かない者を持ってきている時点でどうかとは思うが……後悔しても後の祭り、既に手遅れ。
これを聞き逃さない者など、最早この場に居る筈もない。
「しまっ……!?」
「おっとと、当たっちゃってたみたいですねー。あはー」
「呑気にやってる場合かよ!」
ええいままよ! とばかりに飛び出した二人へと、一斉に抜き放たれ、手に保持された銃やナイフ……その刀身に銃口が付きつけられる。
「どうやら運良くここまで来れたらしいが……女神に見放されたようだな、ガキども!」
「リュウ殿、まだクエストは続いているですよー」
「どうやらそうみたいだな! ピンチだけどな!」
何処まで行っても実に“マイペース”なアマリの発言に、真の敵は味方に居たかと実に“いや〜”な顔をするリュウ。
雰囲気は何処までも食い違っていて、まるで漫才でもやっていると、そんな気分にさせられた。
「死んでもらうぞ……構え!」
ガチャッ! と金属の擦れる音が不規則に鳴り、威嚇の為に向けるだけだったソレが、今度は殺意を持って構えられる。
正に絶体絶命、万事休す。
そんな夢で終わってほしいと嘆きたくなる、異常事態の中で―――
「……やってやるよ。どの道逃げられねんだ」
リュウの目はより一層鋭く輝き、
「あはー……パーティー、始まるですよー?」
アマリの目が狂気を内包したこと、
「撃てえぇぇーーーーーーーーーっ!!」
そしてリーダー格の男が発砲命令を出すのは、ほぼ同時だった。
高らかな小気味よい断続的な音と、それに似合わぬ殺傷力を秘めた弾丸が殺到する。
冷たい殺意に対して脅える事もなく、左右に分かれて直線的に飛んできた銃弾を回避する、リュウとアマリ。
下手に動いて同士打ちが起こるのを避けるべくか、リーダー格が一旦発砲を止めさせた……その間隙をリュウは狙っていた。
「遅いっ!」
声が響いた刹那、リュウの姿が青い稲妻を残して消えさる。
「せぇあっ!!」
「うげぇ!?」
「ぐほぁ!?」
何が起こったのかと集団が悟る間もなく、肉薄してきていたリュウが一閃。
二人の喉笛を切り裂き、瞬く間に絶命させた。
いやその表現は不確かかもしれない……。
……何故ならば飛び散った赤い液体は、深紅ではなく細かな『網目模様』の走る緋色。
肢体すらも、残る事無く『ポリゴンの様な欠片』となって四散したからだ。
良く見ると彼等の頭の上に、逆さ台形の薄赤いカーソルまで浮かんでいる。
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