暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode1
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は三人の人間が彼等を見つめている。

 一番前で後ろ手を組み、何やら話しているのがリーダー格であり、後ろに居る武器を持った大柄な二人が、組織における幹部なのだと窺えた。


「もう少し近くまで行ければいいんだけどな……この位置じゃあ、何話してんのか聞こえやしないし」
「バレたら終わりとか、クエスト詳細には書いてなかったです。もう少し冒険するですよ」
「だな。リスクなくしてリータンは得られない、っと」


 クエスト―――またしても日常は愚か、非日常的な生活をしている者達でさえ……英語の発言に混ざるならともかく、日本語と組み合わせてなら滅多に口にしない様な、不思議な単語が耳を突く。

 違和感の二条連なるが、しかし、彼等はこれもまた気にしていない様子だ。

 それに彼等にとって今は、どうやって話を聞ける位置に飛び込むか思案する方が大事だ、と考えている様にも見える。
 それでも……馬鹿正直に突っ込んでいけば、御立ち台に居る三人には見つかるだろうと、タイミングを計るべく息を殺してリュウとアマリは待ち続ける。


「―――――!」

「今だっ……!」


 後ろをゆっくり振り向いたその隙を逃さず、全力で且つ音を立てずにダッシュし、廃材の近へ身を潜める事に成功した。

 同時に前方で行われている演説が、彼等の耳へと僅かながら、しかし確かに届いてきた。


「この二足歩行マシン、『Colossus:typeU』を持ってして! 我らはこの歪み弛んだ偽りの世界に、戦火と言う名の真実を送り込んでやるのだ!!」
「「「おおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」」」


 響き渡る、雄叫びの大合唱。

 背後に佇む黒金造りの巨人は、製作途中で有ろう物も合わせれば三機あり、恐らくこの演説は組織から団員が離れていかないようにする為の、そして自分達がどれだけ強大な力を持っているか、知らしめる為のものだろうと推測できる。


「……あんなクソでっかいの、一人じゃあ確実にペチャンコにされて終わるな」
「……そう言われても、私には見えないです」


 背負っている武器が巨大な所為でより身を縮めねばならず、オマケに瓦礫の積み上げ方と身長という要因もあり、リュウには事態が認識出来ていてもアマリには声以外、何が起こっているか分かっていないらしい。


「……だったら横から見ればいいだろ」
「……あ、それもそうですねー……ではでは」


 アマリはちょっと体を傾け、瓦礫の上からではなく横から把握すべく、少しばかり身を乗り出した。




 ―――その瞬間。


“ガツン……! ガララッ……”

「誰だっ!!」


 積み上げられた瓦礫が僅かながらも崩れてしまい、鉄と鉄のぶつ
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