暁 〜小説投稿サイト〜
SAO二次:コラボ―Non-standard arm's(規格外の武器達)―
prologue:Unexpected weapon(予想外なる武器)―――episode1
[3/8]
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
は三人の人間が彼等を見つめている。
一番前で後ろ手を組み、何やら話しているのがリーダー格であり、後ろに居る武器を持った大柄な二人が、組織における幹部なのだと窺えた。
「もう少し近くまで行ければいいんだけどな……この位置じゃあ、何話してんのか聞こえやしないし」
「バレたら終わりとか、クエスト詳細には書いてなかったです。もう少し冒険するですよ」
「だな。リスクなくしてリータンは得られない、っと」
クエスト―――またしても日常は愚か、非日常的な生活をしている者達でさえ……英語の発言に混ざるならともかく、日本語と組み合わせてなら滅多に口にしない様な、不思議な単語が耳を突く。
違和感の二条連なるが、しかし、彼等はこれもまた気にしていない様子だ。
それに彼等にとって今は、どうやって話を聞ける位置に飛び込むか思案する方が大事だ、と考えている様にも見える。
それでも……馬鹿正直に突っ込んでいけば、御立ち台に居る三人には見つかるだろうと、タイミングを計るべく息を殺してリュウとアマリは待ち続ける。
「―――――!」
「今だっ……!」
後ろをゆっくり振り向いたその隙を逃さず、全力で且つ音を立てずにダッシュし、廃材の近へ身を潜める事に成功した。
同時に前方で行われている演説が、彼等の耳へと僅かながら、しかし確かに届いてきた。
「この二足歩行マシン、『Colossus:typeU』を持ってして! 我らはこの歪み弛んだ偽りの世界に、戦火と言う名の真実を送り込んでやるのだ!!」
「「「おおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ!!」」」
響き渡る、雄叫びの大合唱。
背後に佇む黒金造りの巨人は、製作途中で有ろう物も合わせれば三機あり、恐らくこの演説は組織から団員が離れていかないようにする為の、そして自分達がどれだけ強大な力を持っているか、知らしめる為のものだろうと推測できる。
「……あんなクソでっかいの、一人じゃあ確実にペチャンコにされて終わるな」
「……そう言われても、私には見えないです」
背負っている武器が巨大な所為でより身を縮めねばならず、オマケに瓦礫の積み上げ方と身長という要因もあり、リュウには事態が認識出来ていてもアマリには声以外、何が起こっているか分かっていないらしい。
「……だったら横から見ればいいだろ」
「……あ、それもそうですねー……ではでは」
アマリはちょっと体を傾け、瓦礫の上からではなく横から把握すべく、少しばかり身を乗り出した。
―――その瞬間。
“ガツン……! ガララッ……”
「誰だっ!!」
積み上げられた瓦礫が僅かながらも崩れてしまい、鉄と鉄のぶつ
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ