9部分:第九章
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。
「だから安心しな」
「うん」
沙世はその言葉ににこりと頷いた。
「じゃあこれから何かあったらお願いね」
「任せておけよ。大船に乗ったつもりでいてな」
「猫又が側にいる気持ちでね」
「おっと、こりゃ」
ぺん、と自分の額を前足で叩いた。
「一本取られたかな」
「仕草は人間そっくりなんだけれどね」
「ははは、まあそういうことでこれからもな」
「ええ、お願い」
沙世とトラはニコリと笑い合った。トラは沙世の笑顔を見ながらこれからも一肌も二肌も脱いでいくかと密かに思うのであった。
猫又 完
2006・9・19
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