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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第212話 新たな世界
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それだった。
当然ながら、シノンの言葉を訊いて、リュウキは訝しんでいた。
この手の話しは、随分昔だが色々とあったのだ。
奇妙な髭をペイントしている要注意人物。ALOの世界ででも、何を思ったのか自分自身の字。その天敵とも言える妖精を選んで ちゃっかりとコンタクトを取ってきた厄介極まりない妖精。勿論、《鼠のアルゴ》
因みに、シノンが この話をして、リュウキがそう言う表情をするという事は、これまでの経緯を色々と、レイナやキリトに訊いているからシノンも重々承知だった。
それに、ここGGOの世界での話だ。『……容姿を勘違いした男プレイヤーに会わせられるのか?』とも考えてしまった上での強ばった顔だ。
『……あのね。そんな変なもんじゃないわよ。以前のBoBの時、戦ってたアンタの姿見て、憧れたってコがいたの。そのコから、以前会って熱心に話されたのよ。まぁ リュウキだけじゃなくて、キリトや私もそうだったんだけど、一番熱心だったのがリュウキなの。……こーんな、オイル臭いゲームの中に、女の子がなんにも知らない状態で、飛び込んできたんだよ? ちょっとはサプライズで会わせたい、って 思ってもいいじゃない』
シノンは何処か真剣だった。少なからず笑みがあったりと、企み顔もあったりと、していたのだが、それでも最後の方は至って真面目。元々、シノンが リズやリーファの様に《イタズラゴコロ》が結構ある、とは思えないから、リュウキは了承した。
少なからず、そのシノンに対する印象が、間違いだと言う事に気づくは、暫く後になる。
『ま、今回のイベントにも一緒に参加してもらおうかな? とも思ってたし。良い?』
『ああ。別に良いよ』
『あはは。うん。あのBoBでのリュウキくん、ほんと凄かったもんね? 色々と、事情はあったけど、あれだけ大きな大会だったんだし。うん。そう言うのも仕方ないと思うよ』
リュウキの隣で一緒にいた玲奈はにこりと笑いながらそう言っていた。
薄い金色の髪が、すらっと肩より下にまで伸びたロングヘヤー。ALOで言う明日奈と玲奈の髪の丁度間程の長さの髪。目元や口元は ランダム生成なのだが、そこまでの変化は無く、大きな変化は髪の長さと色だけだったから、直ぐに判った。……どちらかといえば、リュウキの方が変わりすぎているから、画面越し、画像越しで見た時よりも、レイナが困惑してしまったのは こちらの話だ。
『因みにサプライズ、って言った通り、向こうには何にも知らせてないから。ここにリュウキがいる事とかも勿論。だから、その辺は合わせてね』
『む……。そう言うのはあまり得意では無いが、善処はするよ』
『あははっ』
レイナは、リュウキの返答を訊いて笑った。
確かに、どちらかと言えば、仕掛け
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