『舞とカズ』
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その胡散臭い男の名前はカズ。
桜はすぐに逢わしたいらしい。
舞の処に行くって。
言いくるめられてないならえんやけど...。
桜と舞は、零みたいに歪みまくってないから、疑う気持ちや警戒心ってモンが少ない。
純粋で素直。
せやから心配になる。
『れーいーっ♪』
舞が走ってきて抱きついてくる。
思わず後ろに転けそうになった。
すかさずカズが零の後ろで支える。
わざとらしい笑顔で。
なんやろ、この嫌な感覚。
妙な違和感。
生理的に受け付けん。
怖い。
一瞬触れただけやのに一気に高まる危機感。
上からニッコリする笑顔が悪魔にしか見えん。
気のせいであって欲しい。
舞は、カズを見て率直に聞く。
『誰ですか?...え、零の彼氏?』
『ちゃうし。名前はカズ』
桜が興奮気味に言う。
『舞!!アンタに紹介しよ思て連れて来たんよ!どぉ?♪2人で話してみてや♪』
舞は、桜の勢いについていけず、ひるんでた。
『...桜、そんな急ぐ必要やか無いやん...なぁ舞!!いきなり2人で話せ言われても怖いやんなっ!!困った姉ちゃんやなぁ♪』
零はカドが立たんように笑いながら、おもしろおかしく言った。
舞が笑いながら頷いてくれたから良かった。
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