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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第492話】
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ているのに直ぐ気付くも、それは後々聞けば良いと思い、言葉を飲み込む。

 新たに現れた機体に、襲撃者は先攻の一撃と謂わんばかりに高密度圧縮粒子熱線を放つ、放たれた周囲に陽炎が立ち込める。

 射撃に気付いたセシリアと鈴音は射線から退避し、叫んだ。


「ヒルトさん! 避けてくださいな!!」

「絶対防御が無いんだから、怪我じゃすまないわよッ!!」


 避けようともしないヒルトに、一斉に回避するように叫ぶ二人に対してヒルトは微動だにしなかった、避けようとしないヒルトに、二人は焦りの色を見せる。


「……避ける必要は無いぜ、セシリア、鈴音!」


 そう叫び、左腕を構えるとその前面を大きく覆うようにエネルギーシールドが展開、圧縮粒子熱線を遮る。


「あ、あの圧縮粒子熱線を防いでるの!? あれ、凄まじい威力なのよッ!?」

「強固なエネルギーシールドですわ……! シャルロットさんのパッケージ《ガーデン・カーテン》を上回る……これがヒルトさんの新たな機体……!」


 完全に遮る圧倒的な防御力に、二人は驚きの声を上げる。

 強固なエネルギーシールドに阻まれ、相手にダメージを与えられないと判断した襲撃者――次の行動に移ろうと動く、だが――。


「――ッ!! させませんわよ!!」

『――――――』


 降り注ぐ粒子の弾雨、爆ぜるアリーナの地表、上空へと退避する襲撃者だったが――。


「この瞬間を……待ってたわよッ!!!! ヒルトばっかりに良い格好させないんだからッ!!」


 先回りしていた鈴音の怒濤の連撃が襲撃者を襲った、質量のある双天牙月による一撃一撃が、襲撃者のブレードに金属疲労を与えていく。

 打ち合う刃と刃、休むことの無い強撃に、遂にブレードが根元からへし折れた。

 チャンスと謂わんばかりに鈴音は一基残った衝撃砲を最大出力でチャージを開始した。

 ウェイトのある一撃は隙を生み出す――だが、その隙を消すのがセシリア、ヒルトの役目だった。


「させませんわ!! ブルー・ティアーズ! 行ってくださいなッ!!」


 そう指令を下すセシリア、二基のブルー・ティアーズが挟撃する様に襲撃、砲口からビームが放たれる。

 鈴音への攻撃を止め回避に専念しようと空中を動き回る襲撃者――だが、避けようとした矢先、ビームが弧を描いて曲がり、左肩部装甲と右脚部を撃ち抜かれる。

 装甲の破片がパラパラと落ちていく――防戦一方になるとプログラムが判断したその時、下からヒルトの機体から射出されたワイヤーブレードが空気を切り裂く音と共に複数基強襲を仕掛けてきた。

 撃ち抜かれた右脚部と左脚部を補足され、ワイヤーブレードが絡まると、力任せに地表へと
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