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雲は遠くて
100章 ボブ・ディラン と オクタビオ・パス
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オープニングは、『3070人に聞いた、いま好きな曲ベスト5、』の発表と、
そのライヴから、行っちゃいますよ!そして、プログラムの後半は、
『クラッシュビートの好きな曲ベスト5、グレイスガールズの好きな曲ベスト5』
の発表とライヴがあります!
では、『3070人に聞いた、いま好きな曲ベスト5、』の発表です。
いきなり、1位から発表しちゃいますからね!あっはは。
では、1位は、バック・ナンバー(back numbr)の『高嶺(たかね)の花子さん』でした。
この歌は、2013年のリリースでして、手の届かない女の子に片思いして、
妄想をふくらます男子というシチュエーション(状況)の、バック・ナンバーの代表曲です!
カヴァーして演奏してくれるのは、クラッシュビートのみなさんです。
ではクラッシュビートのみなさん、どうぞ!」

「みなさん、こんにちは。森川純です。1位は、3ピース、バンドの、
バック・ナンバー(back numbr)でしたね。おれたちは、5ピースになるわけですけど。あっはは。
えーと、バック・ナンバーは、心に響く、8ビートやメロディや詞で、
おれたち、メンバーのみんなも大好きです。『高嶺の花子さん』は、
「会いたいんだ、いますぐ、そのかどから、飛び出してくれないか?!」なんて、
誰にでもありそうな思いを歌っていて、男子も女子も共感しちゃいますよね。あははは。
まあ、そんな簡潔明瞭(かんけつめいりょう)な歌作りは、
歌の原点でもあるような気がして、大変に勉強になってます。あっはは。
それでは、『高嶺の花子さん』をやります。お聴きください!」

 そう言って、ドラムで、リーダーの森川純が、メンバーと目を合わせると、
落合裕子のキーボードと、岡林明のギターによる、
静かでメロディアスなイントロが、フロアに流れて、クラッシュ・ビートの演奏が始まる。

 メイン・ヴォ-カルは川口信也である。

 川口信也、ヴォ-カル、ギター、1990年2月23日生まれ、25歳。
森川純、ドラム、リーダー、1989年4月3日生まれ、26歳。
高田翔太、ベースギター、1989年12月6日生まれ、26歳。
岡林明、リード・ギター、1989年4月4日生まれ、26歳。
落合裕子、キーボード、1993年3月7日生まれ、22歳。

 この下北芸術学校から巣立った、新人マンガ家の、青木心菜(あおきここな)が、
1階フロアのステージから見て左側にあるカウンターの席で、
くつろぎながら、川口信也の歌声に聞き入っている。

「やっぱり、しんちゃんは、上手だわ。『高嶺の花子さん』もすてき・・・」

 そう思いながら、1か月かかって、やっと完治した
腱鞘炎(けんしょうえん)だった右手の指先をさする。

 「マンガ界の
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