暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
東馬の過去 神那島編
[1/4]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
「神那島?」
「そう、今向かっている島の名前さ」
東馬が乗っている小型乗用車。運転しているのはつい先日、東馬の師匠緋村麻子だ。
彼らが今走っているのは神那島大橋。彼らが向かう場所、神那島に向かう為の唯一の手段といってもいい。
と言っても本当に唯一というわけではない。
フェリーも出てはいるが、フェリーはお金がかかる上に時間もかかる。
その点、この神那島大橋は時間もあまりかからずお金もかからない。必然的にこちらを利用する観光客の数が多くなっていっている。
それでもフェリーを使用する客がいるのも事実だが。
「あの……なんでそんな島なんかに?」
「まずお前は他の人間に慣れる必要がある。実際に私の仲間と話、してるか?」
「うっ……」
麻子の言葉に東馬は言葉を詰まらせる。
実際、麻子の言うとおりで東馬は碌に人と話さない。
というのも過去のある一件で他人をまったく信用できなくなってしまったのだ。(過去の件に関しては次回の過去編で明らかに)
東馬は本当は話したい、しかしトラウマにより今話した相手が自身に襲い掛かってくるのではないか、と考えるようになってしまった。
頭ではわかっていても、体が勝手に反応してしまうのである。
それをどうにかしようと、この島での療養を麻子は決定した。
この島は療養には最適でしかも島民は皆優しい。それ故にという理由とあともう一つ、この島には麻子が最も信頼を寄せている人間がいるからだ。
そんな事を麻子は考えながら車を走らせ、島の中に入る。
「うわぁ……」
助手席で外の景色を見ていた東馬が感嘆の声を上げる。
自然が豊か、それでいて車などが殆ど走っておらず、見たとしても小さな原付位だからだ。
「ほら東馬、そろそろ目的地につくぞ」
助手席で目を輝かせながら景色に見入っている東馬に注意してから、車を止める。
車から降りるとそこには一軒の家が建っていた。
「ここは?」
「お前が今からお世話になる家だ」
そう言って呼び鈴を鳴らす麻子。
しかし、呼び鈴を鳴らしても待っている人は来ないらしい。
「なんだぁ?あいつ寝てんのか?お〜き〜ろ〜っ!」
「あ、あの師匠……その位で……」
呼び鈴を鳴らし続けながら叫ぶ麻子。
それを止めようと東馬は間に入るが
「うるさいですよっ!そんなに鳴らさなくても聞こえてます!」
中から一人の女性が出てきた。
肩までかかるであろう髪を後ろの方で縛って小さなポニーテールにしており、目元はキリッとしている。背丈は160位だろうか。スタイルもいい。
「おお、伊東妹。いやぁ、誰もいないと思ったから焦ったぞ。時間にはピッタリだったしな」
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ