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その手で引き金を引け!!
第六章 私と貴方が戦う理由
第四話 猫のお礼
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イド苦手〜」

「えぇ〜、如月ちゃん・・・
ガ系キャンセル魔法をやれば早いよ。」

私、FFみたいなリアルタイムは苦手。
ターン制のDQがいいの〜
国近ちゃんの方が上手いとか許せない!!
仕方ない・・・得意分野じゃないんだから。

「・・・あ〜、菊地原くんたち帰ってきた。」

「さすがだね、副作用?」

「うん。
ごめんなさい、もう帰るね。
菊地原くん、いいもの持ってるから」

「いいもの・・・?」

〜〜〜〜
菊地原の無断行動。今回は許そう。
命を救ったんだからな。
少しぐらい褒めてや・・・

「はーい、如月可憐ただいま帰りましたー!!」

菊地原は褒めるが、こいつはどうにかしたいな。
俺としてはしばらくおやつ抜きとか。

「ねぇ菊地原くん。あなたのポケットの中身、なあに?」

ポケットの中身だと?何かヤバイものでもあるのか。

「か、風間さん。そんな睨まなくても・・・
危ないものではないですから」

菊地原がポケットから出したのは小さな巾着?
中身はなんだ。

「へぇ〜これはレアものだね。
それよりこの世界にもまじないをする人がいるんだ」

まじない?

「菊地原くん、今日何かした?いいこと。」

「別に」

何が別にだ。
歌川が代わりに説明をした。

「こいつ、任務を放棄して猫を助けたんです」

「ヒュー♪やるね〜
じゃあそれは猫からの礼だね。」

「猫が礼?」

「するよ、生き物であるかぎり。
でも・・・ふーん、意外」

意外?・・・・・・
なるほど。霊力のない世界にまじないか。
矛盾しているな。

「霊力がないのにまじないか。」

「あはは、まじないや呪いは霊力とは違うと言うか・・・
まじないや呪いって紙一重で、生まれながら人が出来る唯一の力。
口で人を縛り、封じることも出来るからね。

例えば自殺に追い込むのも人でしょ?言葉一つで。

菊地原くんのそれはお守りだよ。」

単のお守りでレアではないんだろう。
まじないの類いか。

「巾着の中身はお金だね。30円300円ぐらいかな、見る限り。
それは幸せを詰め込んだお守りでね、渡し繋ぐことで幸せを入れるものなの。
相手に渡す時に自分の幸せを少し分けてね。
それを持つ間は少し幸せになるらしいわ。
渡し繋ぐほど強い力になるまじないの一つね。
猫は拾ったのね、きっと。」

幸せを繋ぐお守り。
菊地原にはいいものかもな。
副作用を散々嫌がっていたから。

「で、菊地原くん。それ、くれない?」

「嫌だ」

「牡蠣とトマトと煮魚あげるから♪」

「それ、全部嫌い」

こいつはしばらく幸せになる必要はないな。
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