ごめん・・・
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アスケイル》の元へある依頼が届いた。それは村の周辺に度々現れる山賊の討伐。どの程度の山賊なのかは記載がなかったが、近くにハルジオンの街があるとのことで早急に解決すべき依頼と言われ俺とジュラさん、そしてシェリーの3人でこの依頼をこなすことになった。
ハルジオンは大きな港があり仮に山賊がそこを占拠したら大変なことになるというのが早期解決の大きな理由だった。
俺はレオンとグレイを失ったショックで仕事が手につかない時期があった。シェリーたちが支えてくれたおかげでなんとか持ち直したが、やはり奴等を失った心理的影響は大きかった。
山賊程度なら俺1人でも出来ると思ったが万一心理的影響で力が出せなかった時のためにジュラさんたちも一緒についてきてくれることになったのだ。
俺たちはまず依頼を出した村へと向かうことにした。
街を出てすぐにハルジオン港には着いた。そこから森の中へと入っていき小さな村へと向かう。次第に目的地の村が近づいてきた。すると、ある異変に気付く。村がやけに騒がしいのだ。
現在の正確な時刻はよくわからないがすでに日は落ち暗くなっている。普通の街なら夜に宴会をすることはよくあることだか今この村は山賊という驚異に脅かされているはず。なのにこの盛り上がりようは一体なんなのだ?
「すまん、ちょっといいか?」
俺は一番近くにいた男に声をかける。俺たちが山賊退治の依頼を受けてきたことを伝えるとその男と近くにいた村人たちは深々と頭を下げる。
「すみません!!連絡するのを忘れていました!!」
連絡?何のことがわからずにいると彼らは説明をしてくれる。何でもとんでもない魔導士が山賊たちを瞬く間に倒してしまったらしい。その山賊たちは村の倉庫の中でグルグルに縛られて監禁されており、明日評議院が引き取りにくることになっているとのことだった。
よって今はその英雄に感謝を込めて宴を執り行っているらしい。
「ほう。それは解決して何よりだった」
「本当ですわね」
2人の言う通り早期解決が出来てよかった。しかし、俺は捉えられている山賊たちを見てあることに気付く。
かなりの人数が捕まっているのである。聞いた感じだとその魔導士は1人らしいのだが、この人数相手に瞬殺するとは・・・
「どんな魔法を使う魔導士だったのだ?」
「氷の魔法を使う方でしたよ」
それを聞いて俺の頭の中にある人物が浮かんだ。黒い髪をした俺の弟弟子・・・あいつの魔法は俺と同じ、つまり“氷”属性なのだ。
なぜこんなところにいるのかとなってしまうがもしかしたらうまく波に流されてここにたどり着いたのではないかと俺は思った。
その魔導士に会わせてくれないかと頼むと村人たちは快くOKしてくれた。
案内されてその人物の前までやっていく。もしかしたらと思ってその人物を見る。しか
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