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千剣士と竜使い
十六話、ボス戦(中盤)
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んだ!? 取り囲んで一気に倒すのがセオリーだろ!?」

「キリト、あんたがいうと皮肉に聞こえる!!」

キリトの言葉に突っ込むリュウ

そして相手が抜きはなった武器を見てキリトとリュウが何かに気付き、ディアベルに向けて慌てて叫ぶ

「タルワールじゃなくて、野太刀!βテストと違う!」

「戻れ!っ…全員、全力で後ろに飛べ!!!」

リュウの声が聞こえたらしい前衛組(B〜D隊)が後退する

その様子を察してディアベルがこっちの声に気が付くけが

「(間に合わない!)なら!!!」ダッ!!!!

「ちょ、リュウ!待て!」

「リュウ!」

何かを決意して走るリュウに叫ぶキリトとシリカ

だがリュウは無視して相手を見ながら走る……

いや、正確には……

相手の持つ野太刀を見たまま集中する。意識を深いところに沈ませて、それ以外なにも入ってこないようにする

構える。どんな攻撃にも対処できるように、自然体でボスを見る。相手の動き出しを見逃さないように

「……武天流、体術ノ裏ノ極……」

そしてリュウはようやくディアベルの元にたどり着く

そして、それと同時にボスがソードスキルを放とうとする

その瞬間、



リュウの姿が消える

ーズバァァァァァン!!!!

「……悪手癖(おてぐせ)」

突然の斬撃音にリュウの言葉が周りに響く……

余りにも一瞬だったためモンスターは元よりディアベル達プレーヤーもポカンとしていた

ディアベルの前には固まっているコボルドロード。そしてそいつを刹那の内に駆け抜けたリュウの姿……

リュウの手には野太刀が握られていた。対して、コボルドロードの手はもぬけの殻となっているだけでなく左腕が肩から先までが切り落とされている……

「……い、今……」

「何が起こったんですか……?」

アスナとシリカが呆然としたまま呟く

武天流、体術ノ裏ノ極、悪手癖……

簡潔に言えば相手の武器を奪ってその武器で相手を攻撃する武天流体術の中では邪道……つまり暗殺等に使われる技である……

「ほら、何してる! 早く体勢を立て直せ!」

「あ、ああ! すまない!」

リュウは野太刀を自分のストレージにいれながら(いつの間にか鞘も一緒に)コボルドロードを蹴り飛ばし、ポカンとして尻餅をついているディアベルに剣を向けながら叫んだ

ディアベルは半ば気圧されるようにして後方へと下がる

「エギルゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!」

「は、はい! 」

「壁やれ! C,D隊はエギルの後に続け!!!」

『へ?』

突然の言葉に驚く皆

其に対してリュウの何かがキレタ

「呆けてんじゃねぇ!!!!!!
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