39話
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る音を背中で聞く。やばい、少しやり過ぎたか。
そうして楯無さんが出て行くのを待つと着替え終わったようなので再度謝ろうと立つと背中に楯無さんが抱きついてきた。
「っ!・・・楯無さん?」
「まったく、他の娘達の事は敏感なクセしてなんで自分の事はこんなに鈍感なのよ・・・」
「え?あ、その」
か細い声で何を言っていたのか聞き取れず、あたふたしているとスッと手を離し、
「ふふっ。泰人くん照れてるなんてかわいーなーもー」
そう笑いかける顔はしてやったりという表情で、
「まったく。仕方ないんですから」
とため息を吐くことしか、今の俺にはできなかった。
ー後日ー
俺は今苦しい。なんでと言われたらこの惨状を見ればわからない奴はいないだろう。見た目は取り繕っているが内心もう帰りたい気持ちで一杯である。何せ針のむしろというか、周りからの視線が痛すぎるからである。
ここは校舎の2階、1年4組の教室俺にはまさに登竜門にしか見えないが意を決して入る。
「すいません更「「「「よ、四組に御用でしょうか??」」」」」
用件を言う前に用件を言えと言われる。なんだこれ。
「あ、更識簪さんいる?」
「「「「え・・・・」」」」
見事なハモりようである。そして女子の壁がその子のまで開けたので声をかける。
「こんにちは更識さん。隣、いい?」
「・・・・」
無言でキーボードを打っているがそのまま隣に座る。
「初めまして。枢木泰人です」
「・・・知ってる」
お、知ってくれてるならラッキーだ。それならいきなり言ってもー
「お姉ちゃんを倒した人・・・でしょ?」
ビキッ。確かにそんな音が教室中に響いた気がする。周りの生徒達はざわざわし始めるクラスの人たち。焦る俺。
「え、えーっとね遊びでね?ハンデ付きでたまたま勝てただけなんだよ!」
なんとか取り繕うように絞り出した言葉はなんとか受け入れてくれたようだがそれでも勝ったんだ・・・みたいな空気が流れているが。
「・・・用件は?」
「おお、助かる。今度のタッグマッチ、俺と組んでくれないか?」
「イヤ・・・」
即答。流石に考えもしないで拒否されるとは思わなかった。
「そんなこと言わずに、頼むよ」
「・・・イヤよ。それにあなた、組む相手には・・困っていないでしょ?」
「ふふふ・・・」
「・・・なに?」
不敵に笑う俺を訝しむように見つめる更識さん。
「俺、実は友達いなくてさ、他の娘達も別の相手探してたりで居ないんだよ。本当だよ?」
「・・・そう、なの?・・でも、あなたなら頼
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