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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第43話:正当な報酬
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アンタ」
お前が言わないでよ。
「まぁまぁ、疲れたしカフェで一息入れない? 奢るわよマリー」
「私の金だったんだから、上から目線で『奢る』なんて言わないでよね」
私の心遣いに、最もがめつい女はクレームを付ける。
「奢ってやる事ないのにリューノ……そいつの自業自得なんだから」
「何だとクソ坊主! お前最近生意気だぞ!」
最近言う様になってきたアローが、またマリーを刺激する。
「勝手に喧嘩してなさい。私は一人でもカフェでお茶するから……」
疲れた私はマリー・リューラ・アローを置いて、サッサとカフェへと歩き出す。
すると……
「待って待って〜……もう金が戻らないのなら、せめてお茶などを沢山奢って貰っちゃうからぁ〜」
「おい、そいつに還元するつもりなら私にも奢れ! そしてマリーへの還元率を下げろ」
「あ、オイラもマリーの還元率低下に協力する! 奢ってくれリューノ」
何だコイツ等……
人の金ならばと随分な集り様だぞ!?
「ア、アンタ等だって私と同じ金額貰ったでしょ。自分の分は自分で出しなさいよ」
「勘違いするなリューノ。私はお前に奢って貰いたいのではない。マリーの還元率を下げたいだけだ!」
「そうそう、オイラも同様だ」
「何言ってんのアンタ等? 結局は私の出費が増えるだけでしょ!」
「堅い事言わないでよリューノちゃん。一番常識人なアンタが、常識的対応で非常識な私達に奢ってくれれば良いって事なのよ」
「おいマリー……私が非常識人だと言うのか!?」
「あ〜らリューラさん。常識人は『還元率を下げる』とか言わないのよ。だって意味解んないもの」
「そうだよリューラ。オイラも言ってて意味解らなかったよ。でも良いじゃん非常識人でさ。そうすれば奢って貰えるんだし……ね?」
「た、只の集り屋か!」
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