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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第43話:正当な報酬
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ろ! ペナルティーだと思って諦めろ」
「くっそ〜……」
ウルフ殿に言われれば大人しく従う可愛いマリー様。
「じゃぁ諦めるけど、臨時収入があったんだから、私にアダルティーでハデハデなパンツ買ってよ!」
「まだ懲りてないのかお前は!? 物が多すぎて部屋が散らかったってのに」
こんなに喋るリューラちゃんを初めて見る。そんなに凄い部屋だったのね。
「俺の趣味じゃないパンツは買わんと先程言っただろ! ノーパンで居ろ馬鹿……そしたら直ぐにでも物陰に誘ってやるから」
馬鹿はお前だ!
「何だねユニさん、その蔑んだ目は? 男は皆こんなモンだよ、君の憧れのリュカさんを含めてね(笑)」
「リュカ様は超絶美形の絶世のイケメンダンディーだから良いんですぅ! 他の男がそれをやっても最低なだけ……貴方を含めてね、ウルフ殿」
「ああそうですか」
現実を解らせてやろうとウルフ殿に言ってやったが、さして感銘を受ける事無く流される。
ホント……生意気な男だ。
「さて、リューノ達には手伝ってくれたお礼をしなくちゃな。ほら、この12000
G
(
ゴールド
)
から4000
G
(
ゴールド
)
ずつ持って行きなさい。バイト代だ」
よ、4000
G
(
ゴールド
)
!? 子供にそんな大金を持たせて良いの?
「あらそう? じゃぁ4000
G
(
ゴールド
)
貰っちゃうわね」
そう言ってマリー様がシレっとお金を取ろうとした……
本当に品がないわよね。
「お前にじゃない馬鹿マリー! それに受け取れないわよウルフ……大金過ぎるわ」
ある意味一番品があるリューノちゃんが、マリー様へのツッコミとウルフ殿への丁重な断りを入れる。勿論、リューラちゃんもアロー君もリューノちゃんの意見に賛成模様。
「そうか大金過ぎたか……じゃぁ2000
G
(
ゴールド
)
ずつ持って行け」
そこまで言い切ると、ウルフ殿は立ち上がって2000
G
(
ゴールド
)
ずつを3人の懐にねじ込んだ。
そして貰えないと拒絶する3人に向かって……
「俺は忙しいから、もう出て行け」
と言って、返金を拒絶。
力尽くで4人を退出させると、何時も通り書類に目を通し始める。
何……ちょっと格好いいじゃないの!
ユニSIDE END
(グランバニア城内)
リューノSIDE
「ど、どうしようっか?」
「如何もこうも……困るわよね、こんな大金」
私とリューラが2000
G
(
ゴールド
)
という大金に困ってると……
「元々私の金なんだから、私に返すのが筋でしょ?」
とマリーが可愛らしく両手を差し出す。
その可愛さに、思わず渡しそうになる。
「お前に返すくらいなら燃やすわ、馬鹿が!」
だがマリーの可愛さにやられないリューラは、キツイ言葉で返金拒絶。
「案外がめついわねぇ
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