第四十話 明石大尉!元ネタは日露戦争のあの大佐さん!!その六
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「魚でなく鯨の場合も」
「即ち釣る相手のことをですか」
「考えてです」
そのうえでというのだ。
「釣るべきです」
「その命をですね」
「はい、釣った相手も尊重し」
「食べるにしても魚拓を取るにしても」
「無下に扱ってはいけません」
「そのことも釣りですね」
「釣りは言うならば狩りです」66
魚を相手にするそれだというのだ。
「ですから釣る相手は粗末にしてはなりません」
「命だからこそ」
「そうです、命を釣るものです」
それが釣りだというのだ。
「そのことを忘れてはなりません」
「そういうことですか」
「私も常にそう己に言い聞かせています」
釣りが命を釣るものであることをというのだ。
「遊びですがそれでいて」
「命を相手にするもの」
「そうなのです」
「わかりました、では私も」
職人も強い言葉で頷いた、そのうえで明石に言った。
「魚を捌いていきます」
「その様にお願いします」
明石は明石の市場でこう話していた、その後で店で蛸の刺身を食べていたがそこにだった。瞬が来てだった。
彼にだ、強い声で言ったのだった。
「見せて戴きました」
「お恥ずかしいところを」
「いえ」
それは違うとだ、明石に強く言う瞬だった。
「素晴らしいものをです」
「そうであればいいのですが」
「そしてその素晴らしきものを」
「琵琶湖での勝負において」
その戦場で、というのだ。
「彼等に見せましょう」
「それでは」
こう話してだ、そしてだった。
二人は意気込み琵琶湖に出陣した、その頃ジャスティスカイザーの二人もだった。
難波のづぼら屋でてっさと河豚の唐揚げ、そして鍋を白ワインと一緒に楽しみながら出陣前の英気を養っていた。
そこでだ、尚智は鍋の中の河豚を食べつつ言うのだった。
「河豚いいよな」
「ああ、そうだな」
尚武もこう返す、刺身を食べつつ。
「やっぱり冬はこれだな」
「そうだよ、河豚だぜ」
「夏はちょっと、だけれどな」
「冬はこれだな」
「河豚だな」
「大阪でもそうだぜ」
この街でもというのだ。
「下関も河豚だけれどな」
「大阪でも名物なんだよ」
「しかもこの店じゃ安く食える」
「あと蟹もあるぜ」
こちらは蟹道楽だ、取れ取れぴちぴちである。
「冬の大阪は最高だぜ!」
「勿論たこ焼きもお好み焼きもあるぜ!」
「そしてきつねうどん!」
「金龍ラーメンもあれば蓬莱の豚まんもある!」
「カレーは自由軒鰻はいづも屋!」
「デザートは北極のアイスキャンデーに夫婦善哉!」
法善寺横丁には一度でもいいから行ってみるべしだ。作者は一人で夫婦善哉に入ってそのうえで食べた。
「冬にアイスキャンデー食うのもいいんだよな」
「これも美味いぜ」
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