第四十話 明石大尉!元ネタは日露戦争のあの大佐さん!!その四
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「市民団体という名の過激派といい」
「その全てが癒着していましたし」
「ああしたでごわす、そして」
「その一斉処刑の時にですね」
「おいどんは知ったでごわす」
「人は何処までも腐敗する」
「腐敗しようとすれば」
その腐敗よりも私利私欲を求めればだ、まさにその時にはだ。
「そうなっていくでごわす」
「彼等も同じですね」
「卑劣を極めているでごわす」
「人間として」
「当時のマスコミや知識人達は餓鬼になっていたでごわす」
餓鬼道、生きながらそこに堕ちていたというのだ。世の中には生きながらそういった輩がいるのも事実だ。
「その者達に比べれば、でごわして」
「そして彼等を更生させることはですね」
「諦めていないでごわす」
それは今もだった、西郷は二人をそうしたいと考えているのだ。
「あの二人の実力は確かでごわす」
「その卑怯、卑劣が正義に変わった時には」
「二人は最高の正義になるでごわす」
卑怯、卑劣がどういったものかを知っているが故にだ。二人はそこから正義を知ってその実力と共にというのだ。所謂悪から正義を見て正義を知ったが故に。
「それに二人は人でごわす」
「確かに卑劣ですが」
「人でごわす」
その域に留まっているというのだ。
「あのマスコミや知識人達とは違うでごわす」
「餓鬼道に堕ちてはいませんね」
「餓鬼道に堕ちれば終わりでごわす」
人間でなくなる、だからだ。
「そうなればその時は処刑するしかないでごわすが」
「人ならば」
「更生してもらうでごわす」
必ず、というのだ。
「そうしてもらうでごわす」
「では私も」
「二人を破り目覚めてもらうでごわす」
「その様にしてきます」
「では琵琶湖でも」
「正々堂々と戦ってきます」
こう西郷に約束するのだった、そして。
その瞬にだ、桂と大山が言った。
「では大将」
「まずは明石に行ってくれ」
琵琶湖とは全く正反対の方向のそこにだ。
「そこに今回貴官と共に戦う明石半蔵大尉がいる」
「明石に明石大尉がいるのだ」
ここは笑うところである。
「そこで魚介類を見ている」
「日帝衆一の釣り名人である彼がだ」
「彼は魚介類を見る目も確かだ」
「それも備わっているのだ」
「それで魚を見てだ」
「調理もしている」
そちらもというのだ。
「彼は料理上手でもある」
「釣りもいいがな」
「その彼と合流してだ」
「戦場に向かうのだ」
「わかりました」
瞬は二人にも応えた、そしてだった。
明石に向かいその市場に来た、するとそこに。
渋い外見の男がいてだ、寿司職人や料理人達に話していた。
「鱧の切り方はです」
「はい、そうしてですね」
「切っていくんですね」
「そうです」
実際に鱧を切り
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